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□8-2 ページ18

八乙女side


ガチャ


お、薮と伊野尾ちゃん帰ってきた。


中「おかえりー」

伊「ただいま」

八「早かったね」

伊「うん、まぁね」

薮「…裕翔、みんなを集めてきて」

中「へ?…あ、うん、分かった」


ガチャ


みんな集めてって、新しい任務?
にしては伊野尾ちゃんが資料用意してる感じでもないし…。


八「どうしたの?」

伊「みんなに話すことにしたの。大ちゃんの特別任務のこと」

八「……!!ほんとに…?」

伊「うん。もう隠すのも無理かなってね」

八「そっか…」


ガチャ


中「呼んできたよー」

山「なに?新しい任務?」

薮「いや、みんなに話がある。とりあえず座って」

山「…?」


みんな不思議な顔してる。
任務じゃなく集められることなんて、ほとんどないもんな…。


高「話って?」

薮「……大ちゃんの、特別任務のこと」

有「……!!待って、みんなに話すの!?」

伊「もう潮時だと思うよ大ちゃん。
話したところでみんなが代わりにやるわけじゃないし、知っといてもらってもいいと思う」

有「代わりにやるわけじゃないなら、別に言う必要ないじゃん!
俺のことだし、みんなに関係ない!」

薮「それが、あるんだよ」

有「…どういう意味?」

薮「実は今回だけじゃないんだけどね。
誰かの、何らかの任務の失敗を盾に、大ちゃんに特別任務の依頼が来ることが多いんだ」

山「え……」

薮「今回だと、任務前半、ターゲットと初めて接触したとき。
結果的には任務は成功したけど、ターゲットにこちら側の情報が漏れた可能性が高いと言われた」

知「……」

薮「黒橋さんは、それの処理を引き合いにして、大ちゃんを特別任務に出せと言ってきた」

山「そんな……」

有「…そうなることくらい、最初から想像ついてたでしょ?
なんでわざわざ皆の前で言わなきゃならないの」

薮「これからもこういうことが増える可能性があるからだよ」

有「っ!!」

薮「大ちゃんに負担がかかっている。
その事実を知っておいてもらわないと、もしもの時対応できなくなる。
そのときになってから説明したって遅いしね」

有「…そういうことがなければいいんでしょ?」

伊「でも今回は重症を負った」

有「こんなの大した怪我じゃない」

伊「どこが?1週間の絶対安静は重症だよ。
任務も、できるだけ動かないことを約束に出したでしょ?」

有「……」


大ちゃん、昔から皆に話すのをずっと嫌がってた。
今回も珍しくすごく反抗してるし。

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作者名:まり | 作成日時:2019年1月15日 17時

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