【wrwrd】完璧少女は揺らがない【kn】 (ページ14)

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完璧少女とバレンタイン【番外編】ページ14

『…よし‼チョコレートはおっけー‼後は…』

どうも、Aです。今日はバレンタイン前日。チョコレートは事前に下準備をしといた為、早く終わったが、問題は…。

『シッマなんだよなぁ…』

そう、我が夫は甘いものが苦手なのです‼っていうか、苦手というか絶対嫌い。ビターな奴でもめっちゃビターじゃないと嫌ならしい。なら、日々の感謝を込めて贈り物をしようと思っています‼

ぐるちゃんの所に行って外出許可を貰った私は、城下町をブラブラと歩く。行きつけの雑貨屋さんがすぐ近くにあるからそこまで。

チリンチリン

扉を開けると、喫茶店などでよくある、ドアを開けるとベルが鳴る奴だ。私が入ると主人さんがこちらに来て、何が欲しいかを聞いてくる。私は正直に、『う～ん…じゃあ、ピアスが欲しいです‼』
というと、ピアス売り場まで案内してくれる。

確か幹部は全員ピアスを開けていたと思う。理由を聞けば、忠誠の証だとか。あっ、ちなみに私も開けてます。シッマは最近ピアスを付けていなくて塞がりそうだと言っていたから、ピアスをプレゼントにしよう‼という試みなのだ‼

何にしようかとテクテク歩いていると、一眼引くピアスがあった。キラリと光るピアス。水色で星の形に入っていて、金色のフレームだ。シンプルだが、あの人は顔が良いから正直何でも似合うだろう。お揃いにしようと思い、グレーのも。

そしてバレンタイン当日‼食堂に居る幹部さんには全員渡せたゾ‼残りはトン氏、ぐるちゃんは徹夜で居なかった為、ロボロはハッキング後で徹夜していた為。確か寝ているらしいから手紙と共に。後は何故か食堂に居なかったシッマ。とりあえず一番部屋が近いトン氏の部屋に。

『…失礼しま～す』

部屋はし～んとしていて、奥の寝室で寝ているのかも…と思い、書類の山を通り抜け、机にチョコと手紙を置いて部屋を出る。続いてぐるちゃんの部屋だ。

こちらも徹夜明けで寝ているらしい。メイドさんの話を聞けば寝かせるのが大変だったと言っている為、寝ている様だ。偶々レターセットが切れてしまった為、付箋で『お疲れ様』とだけ書いておく。

言わなくてもわかるだろうが、ロボロも同じくだ。さて、問題のシッマだが…。

『入るよ～』

kn「どした、こんな朝から」

『いや、バレンタインだからさ、』

kn「何ぃ?くれんの?」

『いや、シッマは…ピアス‼、しかもお揃いの‼』

kn「おぉ‼プロか‼」

なんて超嬉しそうしていた。