EP 70 ページ21
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他のみんなはというと
ナミは天候を把握したり、航海の勉強したりできるし…サンジも料理の勉強とか、チョッパーやロビンも医学や考古学の本を読んで…
ブルックも音楽の練習、フランキーとウソップも物作り…
ゾロは戦闘員だし、見張りが主で…
皆、なんか自分の仕事を持っていて羨ましいな〜とつくづく思う。
…私も何か持ち場が欲しいなぁ〜…
チラッとルフィが目に入る。
私と同じように暇そうにテーブルで項垂れている。
こう見えても肩書きは船長。
あ「ねぇルフィ」
ル「なんだ？なんかおもしれェもん見つけたのか！」
クワッと食いつき、立ち上がるルフィ。
あ「いや、そうじゃなくて…あのね…」
ル「なんだ？？」
あ「私も何か欲しいなって思って…役割というか、船での仕事？みたいなの」
ル「？？」
あ「私だけ何もしないでいるのはちょっと気がひけるし…せめて操舵手とか、さ…」
一応この船の船長であるルフィに許可を得るため、職場提供を懇願してみた。
ル「ソーダ酒(ソウダシュ)？なんだその酒、飲んだことねぇぞ？」
あ「いやお酒じゃない！！船の舵をとる人のこと！」
ル「あー！あれかッ！！で？それがどうしたんだ？」
ガクッと肩が落ちる。
話がなかなか進まない。
相談する相手間違えたと今更気付く。
あ「この船で私だけ役割がないから私にも何か仕事が欲しいって話」
ル「…そっか！お前シゴトが欲しいのか！」
あ「うん、それでね…」
先程と同じ台詞を言おうとした時、ルフィの言葉で遮られる。
ル「にっしっし！なら遊ぶのもシゴトだ！笑」
そう言い、私の手を引きダイニングの扉を開けるルフィ。
外は土砂降りで海がほとんど見えない状態だった。
あ「ちょッ…ルフィ！な、何言ってるの？！遊ぶのは仕事じゃないよっ…それに今は雨が！」
顔中に痛いほどの雨が打ち付ける。
ル「いやシゴトだ！暇だしな！船長命令はシゴトだ！ししし！笑」
確かに船長命令は仕事だけどもッ…！
的を得ているようで得ていないような…
たまに確信をつくルフィだからこそ、よくわからない。
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作者名：koi | 作成日時：2019年2月17日 0時
