EP 69 ページ20
ーーー
エ「フッ笑」
笑みをこぼすエース。
そして、私の頭へとポンっと手を置いた。
エ「ありがとなミラ」
ニカッと笑う優しい笑顔。
エ「ガキの頃からそうだ。俺が名無きもんに苦しんでる時ミラが背中押してくれてたな笑」
あ「そ、そうだったかな？」
エ「でもまぁ、今回ばかりはお互い様だ」
あ「え？」
エ「お前も一人で抱え込む癖やめろよ？仲間に頼れ、こいつらだって待ってるぞ笑」
ポンポンっと大きい手で私の頭を撫でる。
なんかさっきと立場が逆転した気がする…
未だに慣れないエースの大人になった笑顔に胸が大きく高鳴った。
きっと、これから先何を言ってもエースには上を行かれるだろうと思った。
ブ「あらっ？なんだかいい感じ…笑」
ふふッと可笑しく笑うブルックで我に帰る。
ナ「ほんと、公の場でよく出来るもんだわ」
ロ「フフ」
ウ「お前ら俺達がいるの忘れてねぇーかッ？！」
ル「エースッ！！お前またミラに何かしたのかッ！」
エ「またって何だッ！！またって！」
そしてまた兄弟喧嘩が始まった。
だが、その後すぐに出てきたサンジ特製の料理にて治ったのはいつものこと。
昼食を食べ終え、降り続く雨のなか
また各自、自分の仕事へと取り掛かる。
さっきまで話していたエースは世話になっている礼として、皿洗いをしている。
白ひげ海賊団はあの戦争で白ひげを亡くして、一時解散という形になっているらしい。
その間の2年間エースは修行していたという。
現に今、1人で海を旅して日々強くなっているようだ。
ほかの仲間達も皆そうだとエースは言っていた。
…まさかティンク島までついて来てくれるとは。
皿洗いを手伝っているといい、優しさが表に出てきたのは大人になった証拠だろうか。
そんなことを考えながら、私は皿洗いをするエースを眺めていた。
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作者名：koi | 作成日時：2019年2月17日 0時
