涼風譚 拾参

ナンパと息子 ページ13

『だから息子待ってるんですよ〜！』

モ「いや、お姉さんの嘘でしょ〜？だってお姉さんまだ若いじゃんw」

『もう46になるんですよねぇ〜』

モ「いやいや！まだ25ぐらいでしょ！」

『ほんとに13になる息子いるんです〜！』

モ「またまた〜！どうせ弟とかでしょ？」

引き下がらない迷惑男に連れていかれそうになった時。

「母さん！待たせてごめんね！」

モ「母さん？」

「はい。僕の母ですけど...」

モ「...またまた！合わせてるだけで実はお姉さんでしょ？」

『ほんとに息子ですよ〜！』

「命懸けで産んでくれた大好きな母さんです」

モ「だって見えない...」

「まあ僕の母さん可愛いから当たり前ですね。でもほんとなんですよ。」

モ「証拠見せろよ！」

食ってかかる迷惑男。

「Wikipediaで涼風Aって調べればすぐですよ〜？」

そう言うと調べ出す。

「母さん！今のうち！」

『え、うん！』

その隙に母の手を引き走り去る。


「...ごめんね、走らせちゃって、」

『ううん。よくあんなの思いついたなぁ』

「最初は父さん呼ぼうかと思ったけどややこしいから...ごめんね、あんなことして」

『ううん。謝れるええ子になったね、楓。』

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