赤い星 妖怪学園Y 〜N遭〜

捜査 ページ37

YSPクラブ一年御一行は、まず図書館にやってきた。

情報によると、最初にゲスノートが出現したと言われているのが図書館らしい。

「手にした人間は頻繁に図書館を利用している可能性が高い」

「なるほど」

『おー、なんか探偵っぽいぞ！』

ブタになりきっていろんな生徒の匂いを嗅ぐジンペイ。

あやしい人物かを判別しているようだが、端から見たら残念ながら彼が一番怪しい。

「こらこら、図書館では静かにしなさい」

本棚の間を歩いてきたのは、国語の教師、後藤進先生だ。

「先生知らない？
学園七不思議ゲスノート！」

「っ、いやあ、知らないなあ。
とにかく、図書館では静かにしなさい」

目を反らし、そう言って後藤は去っていった。

それを見届けてから、ヒソヒソと話し合う。

「…なんか怪しくない？」

「後藤先生って、一部の生徒にすごく嫌われてるんだよね…」

「「え？」」

「『そうなのか？』」

コマは、放課後の進路指導室で生徒に責められているのを何度か見たことがあるらしい。

「嫌われるような先生には見えないけどなあ」

『一見優しそうなのにな』

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