犯人 ページ20
マタロウの話では、あれは学園七不思議の一つの〖呪われた古時計〗。
夜中に上げる泣き声を聞くと呪われるだの噂されているらしい。
「じゃあ、私が聞いたのもそれ?」
「あなたたち」
『うわあっ!?』
「臼見沢先生!」
「もうすぐ始業時間ですよ」
足音もなく現れたのは担任の臼見沢先生だった。
びびった…。
「臼見沢先生は、ここの宿舎の管理人ですよね?
あの古時計について、何か知っていますか?」
「あの古時計は前の管理人が何処かから譲り受けた、曰く付きのモノだと聞いています。
時々妙な音がするので、つい先日も修理の人を呼んだのですが、何処も異常がないみたいで…」
「…?」
「そんなことより、早く登校してくださいね」
臼見沢先生は言うだけ言って何処かに行ってしまった。
マタロウはじっと古時計を見つめていた。
「…ジンペイくん、Aさん、ウォッチで調べられないかな?」
『怨霊の仕業ってことか』
私はジンペイの方を見て頷き、ジンペイもまた、私を見て頷いた。
ウォッチのフレームを回してサーチモードに切り替える。
球形の光が、ウォッチを中心にして一定範囲に広がった。
「おーいどこだー怨霊めー出てこーい」
『おい、そっち逆!!』
なんで!!
逆方向に行く!!
古時計を調べろよ!!!
「おいこっちだよ!!
ていうか話の流れ的に分かれよ!!!」
知らない、声がした。
壁の、上の方から。
28人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜夜 - 饅頭さん» またジンエマダメな人いてくれた…!!じんぺが好きすぎる私がおかしいのかと思った…ww (2020年2月13日 8時) (レス) id: e216db5bf3 (このIDを非表示/違反報告)
饅頭(プロフ) - ジンエマ地雷持ちだったから大丈夫かと思っていたら… 意外と大丈夫でした(^p^) でもやっぱりジンエマはダメでした (^p^) (2020年2月12日 18時) (レス) id: bb1145914b (このIDを非表示/違反報告)
彼雨(プロフ) - なんと!?残念… (2020年2月2日 18時) (レス) id: 1d3d5b016f (このIDを非表示/違反報告)
桜夜 - 彼雨さん» 残念ながらまだ五話は上がっておりません…(泣) (2020年2月2日 18時) (レス) id: e216db5bf3 (このIDを非表示/違反報告)
彼雨(プロフ) - YouTubeなら多分見れると思います (2020年2月2日 13時) (レス) id: 1d3d5b016f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桜夜 | 作成日時:2020年1月27日 0時