▼自分に出来ること【でぃの】 ページ44
【ﾃﾞｨﾉside】
ﾃﾞｨﾉ「Aちゃん、酸素のチューブがズレてるよ。
ちょっとお顔触るね…うん、これで良し。」
A「ディノくん…」
ﾃﾞｨﾉ「なぁに？」
A「ほかの患者さんのところ…行かなくていいの…？」
ﾃﾞｨﾉ「他の患者さん？どうして？」
A「だって…せっかくの実習なのに…
ここにいても…わたし、寝てるだけだし…」
さっきまで眠ってたAちゃんが突然
言葉を途切れさせながらも、俺の事なんか心配してくれてて…
今は自分の事でいっぱいいっぱいなハズなのに
どこにそんな余裕があるんだって、正直驚いた。
ﾃﾞｨﾉ「他の患者さんの所には行かないよ？
俺は、この実習期間ずっとAちゃんの担当なんだから。」
A「…そっか…」
ﾃﾞｨﾉ「俺の方こそごめんね？何も力になってあげられなくて。」
A「そんなことないよ…こうやってそばにいてくれるもん…
看護師さんは忙しいから…ずっとはムリだし…」
ﾃﾞｨﾉ「うん、そうだね…俺で良かったら何でも言ってね。」
今のAちゃんに、俺がしてあげられる事って何だろう。
こんな風にお喋りする事を続けても負担になるし
ただ黙って、苦しそうな顔を見つめる事しか…
ﾎｼ「ディノ、何ぼーっとしてんだよ。」
ﾃﾞｨﾉ「えっ？あ、いや…ごめん、ちょっと考え事…」
A「ちゃんと…わたしの相手してくれてるよ…？」
ﾎｼ「そうなの？なら良いんだけど…
Aちゃんはあんまり喋らない方が良いかな、苦しくなっちゃうから。」
A「うん…っ、ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ…」
ﾎｼ「咳がツラいならお薬あるけど、持って来ようか？」
A「ううん…っ…だいじょうぶ…」
ﾎｼ「無理に我慢しなくていいからね。
ちょっとバイタル測りたいんだけどいい？」
A「…(ｺｸﾝ)」
ﾃﾞｨﾉ「なら俺が。」
ﾎｼ「じゃあ測定しといて、すぐ戻るから。
Aちゃん、ディノにバイタル測らせてあげてくれる？」
A「うん…もちろん…」
ﾎｼ「ありがと。」
A「ディノくん、出来ることあったね。」
ﾃﾞｨﾉ「そうだね(笑)」
ほんの少し、Aちゃんが笑ってくれて
たったそれだけの事なのに内心ホッとした。
まだ、こんな風に笑う余裕があるんだな、って…
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ORI(プロフ) - ひなのさん» コメントありがとうございます!!そしていつも作品を読んで下さり感謝いたします^^続きは明日更新しますので、今日はごゆっくりお休みください(笑)また明日覗いていただけると嬉しいです☆ (2021年3月18日 22時) (
レス) id: bc8df6ecae (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - 主様の作品ちょうど1年ほど前から見させてもらってます!! いつも次が待ち遠しくなってます！！続きは明日でしょうか！？､､気になってしまい寝れなさそうです(_ _).｡o○ (2021年3月18日 22時) (レス) id: d05a3451be (このIDを非表示/違反報告)
ORI(プロフ) - はさん» は様、おめでとうございます!!受験で大変な中、私の作品に目を通して頂いたこと光栄です^^ほんとに貴重なお時間を…今は本当に大変な時期で、今まで通りの学生生活は厳しいかと思いますが、悔いなく楽しんで下さいね♪私の方こそ感謝いたします!! (2021年3月16日 21時) (レス) id: bc8df6ecae (このIDを非表示/違反報告)
は(プロフ) - 主様、私ごとではありますが、無事第1志望合格致しました！！主様の作品を読みながらリラックスして本番まで頑張ることができました！本当に感謝しています^ ^ 是非これからも読者として少しながらですが陰ながら応援しております。 (2021年3月16日 16時) (レス) id: 2f07946095 (このIDを非表示/違反報告)
ORI(プロフ) - てんぷらさん» お返事遅くなり申し訳ありません(＞＜)ユンギさんのお話ストップしててごめんなさい、続き更新したいんですけど中々お話が書けなくて…上手く文字にできるようになったら更新しますので、その時にまた読んで頂けると幸いです^^; (2021年3月9日 17時) (レス) id: bc8df6ecae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ORI
| 作成日時：2021年2月10日 20時
