寄せ集めの僕ら。 (ページ6)

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4話ページ6

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｢あ、しょーさん！まーくんが俺のウィンナー取った！｣

｢かずが悪いんじゃん、俺の卵焼き取ったから！｣

｢あーもう、喧嘩すんなよ。かず、俺の卵焼きやるから。まさきにはウィンナーやるから、な？｣

｢ほんと？ありがとう！｣

こうやって声をそろえるあたり、やっぱりこいつらは仲良いんだよな(笑)
朝ご飯の時間から騒がしい我が家。騒がしいお陰で、しっかり目が覚めてから学校に迎えるから嬉しい。…さとしくんとじゅんは、まだまだ寝ぼけ眼だけど。

｢ごちそーさま！ほら、かず、じゅん！学校行こ！｣

｢まさ早すぎ…俺食い終わってない…｣

｢じゅんくん、俺はちゃんと待っててあげるからね。まーくんとは違うから。｣

｢はー？！俺だって待ってるし！｣

下の子3人は同じ小学校に通ってるから、朝は3人仲良く学校に向かう。3人の中ではお兄さんなのが嬉しいのか、まさきは先陣切って学校に向かおうとする。
そんな姿が可愛いから、まだまだまさきは弟だな(笑)

｢っと…さとしくん、そろそろ俺達も行こ。遅刻する｣

｢おう…ねみい｣

ちびっ子3人を見送ってから、ばたばたと準備をして玄関に向かえば、さとしくんは気だるそうに靴を履いている。
義務教育だから卒業は出来るけど、さとしくんはかなりの頻度で学校を休む。だから、こうして毎日一緒に学校に行って、教室まで送り届けるのが俺の役目。

｢じゃあさとしくん、また迎えに来るから。｣

｢ん…わかった｣

さとしくんの教室まで行って見送れば、さとしくんは相変わらず眠そうだけど、それでも楽しげに友達と話してる。学校が嫌ってわけじゃなさそうなんだけどな…なんで休むんだろ。

不思議に思いながら、俺は自分の教室に向かった。