うんどうかい ３ ページ31
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午後の部が始まって、いよいよ家族リレー。放送で出場するお父さん達がよばれて、その中にはしょーちゃんもいた。
｢しょーちゃん！｣
｢あ、いたいた。探したわ｣
ぶんぶんと手をふると、笑いながらこっちに来た。
｢まさき、お父さんこねえの？｣
｢うん！今日はしょーちゃんがいっしょに走ってくれんの！｣
友達が話しかけてきてくれて、その子のお父さんもあいさつしてくれた。あいさつし返したら、そそくさとその場を去ってしまった。
お父さんたちみんな知ってるんだよね、俺たちのこと。だからみんな気をつかってるの。
｢…まさき、頑張ろうな？｣
｢うん！1位とろうね！｣
しょーちゃんも気づいてるけど、それを知らないふりして笑ってる。だから俺も知らないふりすんの。そしたらしょーちゃんも安心してくれるから。
それにね、しょーちゃんたちが兄弟で、俺すげー幸せだし！料理だって上手いし遊んでくれるし、勉強も教えてくれる！普通の家族とおんなじでしょ？
｢おい、始まるぞ。いこ！｣
｢うん！｣
しょーちゃんと肩を組んで、二人三脚のたいせいになる。息ならぴったりだから、全力では知るだけ！
ピストルが鳴って、一斉に走り出した。
風を切る。最っ高にきもちいい！
走りながらしょーちゃんの方をちらっとみたら、しょーちゃんも楽しそうに走ってた。
｢ゴールっ！！｣
思い切りゴールテープを切って、そのままたおれ込む。やった、1位とれた！
賞品におかしいっぱいもらえて、うきうきしながらしょーちゃんのところに行ったら、良かったなってほめてくれた。
｢まーくん、しょーさんすごかった！｣
｢まさき、かっこよかった！｣
かずとじゅんにもらったおかしをあげたら、うれしそうに笑ってくれたからよかった。
次はかずとじゅんとさとにいの番。がんばれ、3人とも！
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作者名：おうす | 作成日時：2017年6月7日 20時
