寄せ集めの僕ら。 (ページ20)

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16話ページ20

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O side

｢ま、待てよまさき。お前らだけじゃ危ない…。｣

｢大丈夫だよ、勝手なことはしない！約束する！｣

｢俺できるよ！ちゃんとまーくんのこと見とく！｣

｢俺も、お留守番してみたい…！｣

翔くんが起きる前からずっとこう主張してたちび3人。どうやら、翔くんが最近無理してることを気にしてたみたいだ。
こいつら、そういうことにすげー敏感だから、どうしても休ませたいんだろうな。そーいうことなら、手伝ってやろう。

｢翔くん、こう言ってくれてんだし、折角だからどっか行こうや。任せたぞ、ちび共。｣

｢ふふん、いつまでもちびじゃないってこと、見せつけてやるからね！｣

1番ちびっ子の潤が得意げに言うから、留守番に対するその期待を裏切れない…と渋々承諾して、着替えに行った翔くん。
2人で出掛けられんのが嬉しいの、俺だけなんかな。

あいつらが来てから、2人で出掛けるとか全くなかったから、珍しくはしゃいでんだよね、俺。

｢…えっと、どこ行く…？｣

｢どこでもいいよ。翔くんに着いていっから。｣

少し距離を置いて喋る翔くん。そんなんじゃ聞こえねえから近寄ったら、驚いた顔してこっちを見てた。

｢何だよ翔くん。最近避けてねえ？｣

｢そ、そんなことないない！じゃあ買い物行こ！服欲しい！｣

…やっぱ避けてたんだ。翔くん嘘ヘッタクソだからすぐわかる。好きな奴出来たって言った日から、なんかおかしいの。自分じゃわかんねえのかな。

翔くんが、普通の家族になろうと頑張ってんのはわかる。俺もそうなれたらいいとは思う。
思ってんだけどさ。でもそれに反対する俺もいるんだよ。

恋人としての翔くんが欲しいって。心の底にいる俺の感情が、叫んでんの。