男 [彼氏] ページ6
「壱馬くん、細いし私でもなんか勝てそう〜(笑)」
あぁ、こんなこと言うんじゃなかった…
平日の夜、久しぶりに壱馬くんの家で2人で宅飲み中
お酒も入って良い感じに酔っ払ってきた私
おつまみに手を伸ばしながらたわいもない話をする
「A、もうやめとけ(笑)」
「えーまだ大丈夫ー」
まだまだ飲めるのに壱馬くんは私のお酒を取り上げ、自分のグラスに移す
ふとテレビに目を向けると、格闘技の試合をしていた
「すごいよねー、ムキムキで強そう」
「ん?あぁ。そやなあ、まあ俺もムキムキやけどな」
なに冗談言ってんの(笑)と2人してケラケラと笑う
「私でも勝てそうだよ」
「え?」
テレビからこっちに顔を向ける壱馬くん
「え、だから壱馬くん、細いし私でもなんか勝てそう〜(笑)」
…
あれ、、冗談だったんだけどな、、
なにも返してこない壱馬くんの顔を覗き込むと
「きゃっ!!」
両腕を掴まれそのまま押し倒される
「ほな、逃げてみ?」
「えっ、、」
酔っ払っているせいか私も少しムキになって、腕を動かそうと力を入れるも
びくともしない壱馬くん
「まだまだ勝たれへんなぁ」
壱馬くんがそう呟いた瞬間、唇に柔らかい感触
っ、、
「か、勝てないね、、」
そう言えばスッと手を離し私を起こしてくれた
「男なめてたらあかんで」
「は、はい、、」
男の人には勝てないとしっかり反省する私
でもその後は、腕痛くなかった?どこも痛ない?って。
別人かってくらい甘々な壱馬くんだった
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作者名:ysakamosan | 作成日時:2022年6月24日 23時