いろんな川村さん。(川村壱馬) (ページ37)

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生理　[紅一点] ページ37

最悪、、

ライブの日に限って生理になるなんて。

ライブ会場に入り、楽屋のソファに寝転ぶ

「リハ行くよー」

LIKIYAさんの大きな声で、みんながぞろぞろと動き出す

私も行かなきゃ、、

そう思い体を起こすと、壱馬さんが来て目を合わせるように私の前にしゃがんだ

「A、薬飲んだ？」
「、、飲んだけど効かなくて、、」

壱馬さんはこういうのに敏感で、何も言わなくても分かっていた

「そうかぁ〜、、効かんかったんか、、ライブ頑張れそう？」
「もちろん、、！頑張るしかないです！」
「うん、そやな。でも無理せんといてや？」

ライブが始まるまでずっと隣でk.kブランケットに包まる私の腰やらお腹やらをさすってくれた。

それからライブが始まってもう終盤。残すはアンコールだけ。

「い、、ったい、、」

急激な痛みがきて舞台裏で縮こまる

「A、よう頑張ったな」

壱馬さんが頭を撫でる

「あとほんまにちょっとだけ、頑張ろな」
「がんばる、、」
「よし、立てるか？」

こういう時、壱馬さんはもう休んでろとは言わなくて。私が最後までやり切りたいってことを理解してくれている

そして無事ライブを終えて、舞台裏にはけた途端、壱馬さんは私を抱き上げ、楽屋まで歩き出した

「よう頑張ったな、えらいえらい」
「壱馬さん、、ありがとうございます、、」
「ホテル戻ったらあったかくして寝なあかんで？」

こくんと頷いて壱馬さんに身を預ける

今まで決まって月一回この生理があって、辛すぎてもう出来ない、頑張れない、そう思ったことも何回もあるけど、

その度に助けてくれるのは壱馬さんで。

" 頑張ろ、できるできる、よう頑張った"

そんな言葉に励まされて私は今まで全部こなせてきたんだな、、って、、

壱馬さんにぎゅっと抱きつくと

「おお、大丈夫か？痛いなあ、、ココア飲む？」
「、、のむ、、」
「ん、買ってくるな」
「壱馬さん、、」
「ん？」

「ありがとうございます、、いつも、、」

そう言うとピタッと立ち止まって

「ふふ、、かわい(笑)」

そう言ってまた歩き出した

壱馬さんが辛い時は絶対私が助けるからね、、

壱馬さんの腕の中でそう誓った。