大切な人 [婚約者] ページ2
「だ、旦那様!」
「どうした?、、、この傷、、何があった」
私の頬にできた切り傷を見て顔が変わる、このお屋敷の当主。川村壱馬様
私の婚約者である
「旦那様、お逃げください!」
必死に旦那様の命を狙う侵入者から遠ざけようとする
そうしている内に追いつかれ、
「A、俺の後ろに下がっていろ」
「ですが、、、」
「大丈夫だ。このくらい」
すごい、、
旦那様は一瞬で相手を倒し、駆けつけてきた側近達に追い出すよう指示を出した
「旦那様!お怪我は、、」
「平気だ、それよりこの傷早く手当しないと痕が残るぞ」
旦那様に駆け寄るも自分より私を心配してくれる旦那様。なんて優しい、、
「後でしておきます」
「俺がしてやる。来い」
優しく私の手を引いて旦那様の部屋へ向かう
「私、、もっと強くなりたいです」
「なんだ、急に」
傷の手当てをしてもらいながら話す
「今みたいに旦那様に何かあった時にお守りできるように、、」
パチッ
おでこに軽い衝撃を受ける
「余計な事を気にするな」
「ですが、、!私だって旦那様を、、」
守りたいと思うことはおかしいの、、?
「自分の身は自分で守る。お前のことも、俺が守る」
「旦那様、、、」
いつのまにか手当ては終わっていて、頬には絆創膏が貼られていた
「手当てして頂きありがとうございます」
「痕に残らなければいいが、、」
「旦那様が手当てして下さったので、すぐに治りそうです」
そう言うと旦那様は少し顔を赤らめ、私の頬に手が触れた
そのまま顔が近づいてきて、、こ、これは、、
反射的に目を瞑ると、唇ではなく傷の上に柔らかな感触があった
「ふっ、顔が赤いぞ?」
「、、っ、、し、失礼致します!!」
口付けをされるかと思った自分が恥ずかしくなり、慌てて部屋を後にした
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作者名:ysakamosan | 作成日時:2022年6月24日 23時