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「委員長、顔色が悪いようですが・・・」
「・・・」
放課後になり、さらに頭の痛みが増していく
「・・・副委員長、あとの仕事は任せるよ・・・僕はもう帰る」
「わかりました」
椅子にかけていた学ランを羽織り応接室を出る
歩くたびに頭の痛みが響いて僕をさらに不快にさせた
『雲雀さん！』
その声で痛みが和らいだ気がした
単純だ
『今から応接室に行こうとしていたんですけど・・・もしかしてもうお帰りですか？』
「うん・・・」
『あ、あのですね、今日家庭科でクッキーを焼いたんです
京子さん達とたくさん作ったので雲雀さんにもおすそ分けしようと思って』
そう言って彼女が僕の前に出したのは鳥の形をしたクッキー
正直今は菓子を食べる気分ではないが、わざわざ持ってきてくれたんだ
そのクッキーを受け取ろうと手を出した
『ツナさんもおいしいって褒めてくれたんです』
「！」
『まあ京子さんが一緒だったのでおいしくできたのはあたりまえなんですけど・・・
あ、ツナさんのクッキーはナッツさんをイメージしてライオンにしたんですけど
私の技術が足りないせいか最初ツナさんにはお花と間違えられちゃって・・・
だからこの鳥さんの形は私的にとても上手に』
「いらない」
『え、きゃっ！！』
彼女の手にあったクッキーを床に叩き落とす
床に衝突した瞬間ビニールに入っていたクッキーが砕ける
『あ・・・ひば、りさ・・・ひっ』
目を見開く彼女の腕を掴む
強く握っているからだろう、彼女は苦痛に顔を歪めた
「君・・・本当はまだ、あの草食動物のこと好きなんでしょ」
『は・・・』
「口を開けばあいつのことばかり・・・今朝だって、なんだいあれ
僕へのあてつけ・・・？僕よりあいつといる方が楽しいですってアピール？」
『ちが、わ、た、私』
僕が今どんな顔でいるか
それは目に涙を浮かべる彼女を見ればすぐにわかる
そうだ・・・ずっとそうだ
君は、あいつと一緒の方がたくさん笑っている
「僕が怖い？」
『・・・っ・・・』
「怖いよね、こんなに震えてる」
『ご、ごめんなさい雲雀さん・・・わわたし・・・そんなつもりじゃ』
とうとう我慢していた涙が零れ落ち、彼女は嗚咽交じりに泣きだした
その姿に唇を噛みしめ、彼女を置いてその場を去った
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酩酊(プロフ) - 新シリーズ楽しみだぁーーーー！！ (2019年9月2日 19時) (
レス) id: 9328736ae6 (このIDを非表示/違反報告)
四ッ谷善哉(プロフ) - 新シリーズ待ってまぁぁぁぁす！ (2019年9月1日 20時) (レス) id: 01853c894f (このIDを非表示/違反報告)
コハク(プロフ) - いつ読んでも面白い作品です！更新楽しみに待っています！ (2019年8月23日 22時) (レス) id: 8c5187e681 (このIDを非表示/違反報告)
野坂くん尊き - リクの受け付けが終了していたにもかかわらず、書いていただき、ありがとうございました！最っ高です！これからも更新頑張って下さい！応援してます！ (2019年7月31日 15時) (レス) id: 5271d69b7b (このIDを非表示/違反報告)
聖カコ(プロフ) - ああもう、かわええんじゃああ…暑くなってきましたし、無理はなさらないでくださいね。 (2019年7月25日 16時) (レス) id: 8872e55fe7 (このIDを非表示/違反報告)
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