４ ページ31
・
いや私が
いやいやオレが
終わらないループに僕の苛立ちは増していく
「言い訳なんてどうでもいい、原因は沢田綱吉てことでしょ」
「は、はいっ！」
「君はあとで応接室に来るように」
「はい・・・」
『そ、そんな、あの私は』
「君はただ巻き込まれただけでしょ・・・もう用はないよ、行きな」
『でも』
「ゆ雪代さんこれ以上遅れるといけないしもう教室行こう」
『・・・ツナさんが、そう言うなら・・・』
「・・・」
校舎に入って行く二人を見た後、片手で目元を覆い重く息を吐く
「委員長、今の二人で今日の服装検査は終了しました」
「・・・そう・・・違反者リストまとめてあとで僕のところに持ってきて」
「へい」
委員に後の事を任せ僕は応接室に行き、ソファに寝転がる
(・・・)
頭痛がする
さっきの繋がれた二人の手が頭から離れない
二人が一緒にいる光景が
・
・
・
「・・・」
チャイムに目を覚ます
時計を見れば昼休みの時間
随分長く眠っていたせいかはわからないけどさっきの頭痛はひどくなっている気がする
(そうだ、違反者たちを咬み殺さないと)
ソファから起き上がる
応接室を出れば今朝ここに来るように言った生徒たちが並んでいた
その中には当然沢田綱吉もいて・・・
「・・・なんで君もいるの」
『えっ』
「呼んだ覚えはないけど」
『で、でも、あの、やっぱり私も遅刻していたわけですし・・・』
「・・・」
持っていた名簿を上げる
『？』
彼女のつむじに狙いを定め、名簿の角で叩き落とした
『あ゛う゛っ！！』
彼女を始めとし違反者達の頭を次々と名簿で叩いていく
「今回はこのくらいにしてあげる、解散」
思いのほか弱い罰に違反者は呆気にとられるが僕に咬み殺されないことがわかり
安堵の息をもらし立ち去っていく
『あう・・・』
「大丈夫雪代さん」
『ず頭蓋骨割れました・・・』
「割れてないよ・・・」
「そこの二人いつまでいる気、さっさと行きな」
「ヒッ！ははい！！」
僕に怯えて去っていく沢田綱吉
『あの、雲雀さん・・・』
「何」
『よ、よかったらお昼ご一緒に・・・』
「・・・今日は気分じゃない・・・悪いけど今イライラしているんだ、話しかけないで」
『・・・すみません・・・』
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 431人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
酩酊(プロフ) - 新シリーズ楽しみだぁーーーー！！ (2019年9月2日 19時) (
レス) id: 9328736ae6 (このIDを非表示/違反報告)
四ッ谷善哉(プロフ) - 新シリーズ待ってまぁぁぁぁす！ (2019年9月1日 20時) (レス) id: 01853c894f (このIDを非表示/違反報告)
コハク(プロフ) - いつ読んでも面白い作品です！更新楽しみに待っています！ (2019年8月23日 22時) (レス) id: 8c5187e681 (このIDを非表示/違反報告)
野坂くん尊き - リクの受け付けが終了していたにもかかわらず、書いていただき、ありがとうございました！最っ高です！これからも更新頑張って下さい！応援してます！ (2019年7月31日 15時) (レス) id: 5271d69b7b (このIDを非表示/違反報告)
聖カコ(プロフ) - ああもう、かわええんじゃああ…暑くなってきましたし、無理はなさらないでくださいね。 (2019年7月25日 16時) (レス) id: 8872e55fe7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
