TOP4に溺れていく。

嘘つき(uszw) ページ10

-uszw side-
え、待って待ってwww
終電もう無いじゃ〜ん…?www
うわまじか〜…
特別な仕事終わりに飲むとこうなる…
くそ〜…酔っ払っててあんま頭回んないし…
えーこれホテル探さなきゃなのかなwww
くそめんどいじゃんなにそれーーー…

しばらく考えて浮かんだ答え、それは、

｢よし、Aさんに泊めてもらおう。｣

今いるとこから近くに住んでるAさんは、仕事関係でたまに仲良くさせてもらってる。
俺はおもむろにスマホを取り出して電話をかけた。
幸いAさんはすぐに出た。

『どうしたんですかこんな夜分に？もしかして今日の仕事で何か…』
｢Aさん、泊めてください。｣
『…は!?え、なんですか???と、とめ…?』
｢飲んでたら終電逃しちゃったんですうううううう！助けてくださいいいいいい…｣
『えぇ…い、いいんですけど…その…』

何かモゴモゴと言っている。
もしかして…

｢お願いします…。何もしませんから。大丈夫ですから…。｣
『!!…いや、なんか自意識過剰みたいになってて…嫌だ何これ…いや、あのその！本来はですね！お、男を平気で家に入れるような、えと、し、尻軽って思われたくなくてっていうか！』

この人は面白いことを言うな〜。
｢わかってますよそんなこと笑｣
笑いながら電話越しにそう言う。
どうやら男を平気で家に入れる人だと思われたくなくて、手を出さないでくださいねと言いたかったようだ。

『…じゃ、じゃあ来ても大丈夫です…お、お風呂もどうぞ…待ってますね…』
｢まじ助かりますううううありがとうございますうううう。｣

そう言い電話を切った。
Aさんの家に向かって歩いてる途中に、Aさんのことを、考えた。

Aさんは仕事ができる。疲れてるはずなのに笑顔を絶やさない。面倒見が良いし、頭もいいとみえる…。何より、可愛い。完璧なはずなのに彼氏が居ないのは、そんな暇も無いからだろう…。

｢好きな人とか居ねぇのかな、Aさん。｣

もし居たら、俺が部屋に行くのって不味くないか???

色んなことが懸念される。


そして最も懸念されること、それは…





｢俺、手出さないでいられるかな…｣




俺のこの感情が、バレないかどうかだ。

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