TOP4に溺れていく。

真っ黒な支配(rtrt) ページ42

-レトルト-
ついにAちゃんと自称日本TOP4がコラボする日がやってきた。

既に俺の家にみんな集合しているので、冷蔵庫のお茶を5人分コップに注ぎ分けてからみんなの元へ行った。
｢いや、何かと仕事で何回か会った事はあったけど、一緒に実況なんて初めてだよねAちゃん!｣
キヨくんはAちゃんと既に仲良くなってる。
｢いや〜ご一緒できて嬉しいです、Aさん。｣
ガッチさんも嬉しそうだ。
｢あ、レトルト、いつもはしないくせにAさんが来たからお茶を入れたな？｣
同じく嬉しそうなうっしーに図星をつかれた。
｢うるせぇよw｣
『あ、ありがとうございますレトさん!』
｢うん、全然いいよいいよ｣
俺らはみんなAちゃんの顔を知っていたが、いざコラボとなると緊張してしまう。
さっきからキヨくんがニヤニヤこっちを見ていてウザいが無視する。
そんなこんなで俺らは集まることが何かと増えた。
その度にAちゃんが俺以外の3人と仲良くしているのを見ると胸が痛い。
もう気づいていた。俺はAちゃんが好きなんだと。彼らに嫉妬しているのだと。

俺はこの感情に気づいてからおかしくなっていった。

彼女との実況は最高に楽しかった。
動画をあげるとものすごい数のいいねとコメントが寄せられる。
【TOP4＋Aちゃん＝神】
【TOP5になってて草】
【お互いに敬語じゃなくなっていってるの嬉しい。】
嬉しかったけど、こんなコメントもあった。
【キヨとAちゃん息合うよねエモい】
【3:31うっしーとAちゃんの神シンクロ】
【15:32自分用
Aちゃん守ってるガッチさんイケメンすぎた】
そんなコメント寄せんな。
罪のないコメントに腹が立つ。

あー、なんか、イライラするな。
俺が最初にAちゃんと仲良くなったのに。
俺がAちゃんを誘ってるのに。

つまらない苛立ちを胸にコメントを見ると、たまには心躍らせるようなコメントもしばしば見受けられる。

【レトA良き】
【レトさんとAさんめちゃお似合い個人的にだけど】
【7:56ここのAちゃんとレトさんの会話萌えた】

ほら、やっぱりそうなんだよ。
彼女に見合うのは俺だけだよ。

俺だけのものにしたい。
俺が彼女を支配したい。

こんなことを思った瞬間から俺はさらに真っ黒に染まっていったのかもしれない。

俺は彼女を支配したくて、2人だけで実況を撮る約束を交わした。

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