TOP4に溺れていく。

お願い(ky) ページ19

｢なぁ、Aー、ゲームしねぇ？｣
『いいよ〜』
｢負けた方が勝った方のお願い聞くやつね｣
『え、何それ』
｢まぁまぁいいから｣
『はぁ〜?負けるじゃん。相手は実況者だよー?』
｢いや俺の動画見すぎか知らないけどA結構上手いだろ知ってんだぞ、前負けたから再チャレンジ！｣
『え〜、どうせコンビニ行かせたりするんでしょ〜…』
｢まだお前って決まったわけじゃないだろ!ほらするぞ！｣
『へいへい…』

キヨがどこで見つけてきたか検討がつかない対戦ゲームを始めた。
｢500円で買ったんだぞこのゲーム｣
『他のオンラインプレイヤー０人は草生えるわ』
そんなことを言いながらよく分からない仕組みのゲームを楽しむ。
｢対戦ってかまず操作がよくわかんねぇwww｣
『おりゃ!』
｢いった!いった!その技なんなの痛い!｣
『うぇーい負けてやんの〜』
キヨが負けた。

｢畜生〜…うますぎんだよな〜Aは。はい、言うこと聞いてやるよ。｣
『お茶注いで来て、喉乾いた』
｢ただの下僕じゃねぇかああああ｣
そう言いながらもお茶を注いだコップを持ってきてくれた。

｢2戦目行くぞ｣
『お茶あざ。え、2戦目?』
｢2戦目だよ!お願いは1個ね!1回につき!｣
『出た後付けルール』
｢いいからするぞ！さっきので理解したから大丈夫だ俺は強い!｣

ギリギリのところで負けてしまった。
『…お願いはなんですか。』
胡座をかいて面倒くさそうに尋ねる。

｢うーんとね、キスして！｣
『!?!?!?なんで急に!?』
急に予想外な回答が飛んできて驚いた。いつもより大きな声が出た。

｢Aからしてくれること滅多にないじゃん?てかあったっけ今まで?だからさ!お願い!いや、ゲームでAが負けたから俺が立場上だ!俺にキスしろ！｣
『…まーじか…』
すごく恥ずかしい…。慣れてないんだよこういうのは…。

｢顔真っ赤でかーわいーいw｣
『うるせ…すればいいんでしょ…！』
｢ふふふ笑｣

キヨはゆでダコ状態の私の顔をマジマジと見つめてニヤニヤしている。そして正座になって恥ずかしがって顔を隠そうとする私の腕を掴んで、同じ正座で私を支配する。

男らしい腕が私の腕を掴んでいるのを見て、さらに鼓動が早まった。

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