今、君が隣にいるということ

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あれから数週間が経過した。



明らかにやつれていく俺を見て、

慶ちゃんやシゲはもちろん、周りの人にも心配されるようになってきた。






でも、




もう、どうでもいい…。







「大丈夫？」なんていう質問は聞き飽きた。



気丈に振る舞うことにも疲れてきた。









ねえ、まっすー…。







最近ね、歌を歌っても楽しくないんだ…。







横でいつもニコニコして、ハモってくれるまっすーがいないと、楽しくないんだ…。







まっすーが、何かしらの病気で声が出なくなって、それを治療するために活動を休止していることは、なんとなく察した。








だから、俺にできることはただひたすら待つことだけ。








ねえ、







早く、病気治して、一緒に歌おう？






また、隣で一緒に歌を歌おう？






俺はいつまで待てばいい？






俺は、何をして待っていればいい？







歌いたい…、早く一緒に、歌いたい…。







歌いたいよ、まっすー…。









・









でも、









・









そんな俺の願いは、



もう二度と叶うことはなかった。



…

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