過つ ページ45
…
『……そうでしたか。…いや、あの。そうとは知らずに……詐欺師だなんて申し訳ありませんでした……』
上田『いやいや、僕も悪かったです。……彼に言われるのも無理ないですよ。』
『いや、ほんとに私から厳しく言っておきますので…』
……
上田さんはうん、別にいい人だ。
だからこそ、次こそは成功させて欲しい。
『あの、本当に重ね重ね失礼だと思うんですけど、……お見合いのハウツー本かなんか1回読まれた方が…いい、……んじゃないですかね…?』
沈黙が流れる。
やっぱ失礼な事言っちゃったかな。
上田『……ふっ、やっぱそうですよね、僕こういうの慣れてなくて…参考にします。』
あ、うん。よかった。
本当にいいひとで良かった
『あの、上田さんのご両親もほんとうに申し訳ありませんでしたと伝えてください。……本当は直接言いたいんですけど、もう、会わす顔がなくてなんとも……』
上田『いやいや、全然大丈夫ですよ。Aさんが気にすることじゃないです。あの、彼にもよろしく伝えてください。』
あの彼…
あぁ、藤井くんね。
この人、本当にいい人。
やっぱちょっと勿体ないことしたかな……?
上田『あ、あと。お母様がAさんのこと呼んでましたよ?』
…お母様、
あ、うん。、嫌な予感しかないよね。
怒られるのか、うん、いい歳してみっともない、
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作者名:ぷよ | 作成日時:2019年3月14日 23時