見せぶり ページ44
…
私が走った先には、もうホテルを出たであろう上田さんとその御両親とうちの両親がいた。
うちの両親は上田さんにペコペコと謝っていて、上田さんのご両親もそんなにいい気分ではなさそう
…あぁ、もう。なんてことをしてしまったんだろ。
いい歳して親にこんなに謝らせるなんて……最悪だ。
『あ、あのっ、』
…
私がその団体に声をかけると、みんなは驚いたようにこっちを見た。
『この度は……本当にご迷惑して…申し訳ありませんでした!』
私はしゃがんで地面に膝をつく、頭を地面に付けようとした時に
上田『やめてください』
と、上田さんに言われた。
この緊迫した状況の中で上田さん1人が喋っていた。
上田『正直、詐欺師みたいに囚われててもしょうがないとは思います。確かに、お見合いをしまくってたのは本当の話ですから。』
……
あ、本当なんだ。
上田『でも、決して女性を誑かしていた訳ではなくて…なんか、こう、いつも……断られてしまうんです。』
…
周りが静かになった
え、この人、こんなに高給取りでイケメンなのに断られちゃうの?
上田『だから、その、Aさんのことも別に騙そうという訳ではなくて……』
…あぁ、そうなのか。
そうだったのか。
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作者名:ぷよ | 作成日時:2019年3月14日 23時