under the sea ページ42
…
『なにここ。川?』
藤井『川なわけないやろ。アホやん』
『水質はすごい綺麗だけど長さが……川?』
藤井『…そうやなくて、ほら、あそこ。』
藤井くんがあごで刺したのは源流というか、なんていうかな場所。
『うわ、綺麗。』
藤井『もっと可愛い反応無いん?』
『うわー……き、』
藤井『まあ、ええわ。』
『ここに私を連れてきたかったの?』
藤井『だって、お見合いするって言うから……最後にこれ見せときたいと思っただけ。』
『…最後に?』
藤井『結婚しても俺と暮らし続けるわけには行かないやろ』
『そうだね。』
藤井『まあ、一応?お世話になったわけやし、最後にこれみてもらいたいかなって思っただけやで。』
『いいとこあるじゃん』
藤井くんがそんなことを考えていたなんて微塵も知らなかった。
藤井『でも……』
『でも?』
藤井『あんなクズ男に引っかかるようなら…俺はまだお別れはせんわ。』
『どうしてそうなる。』
藤井『引っかかってたやん。年収だけ見て』
『いや、それは…』
私もそんなに乗り気でお見合いに参加した訳ではなくて……と言おうとした時
携帯が光った。
仕方なく表示画面を見ると母からであった。
私は渋りながら携帯をとった
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作者名:ぷよ | 作成日時:2019年3月14日 23時