同居人のリュウセイ3 (ページ11)

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勉強ページ11

…

……それからというもの私と藤井君は来る日も来る日も英語をやり続けた。

最初はI have a pen としか言えなかった藤井君の英語力は2ヶ月でグングンと成長した。

日常会話…はまだちょっとあれだけど何とか中学生の文法は会話内で使いこなせるようになったし、もっと難しいのも習得しようとしている

なんていうか
『やればできんじゃん』

って感じ。
きっと、能力は高いんだろうな。

採用試験まではあと残り3ヶ月。
あと1ヶ月で英語にカタをつけて、スペイン語に進みたい。

藤井『スペイン語なんて絶対使わんやん』

『いやいや、何言ってんの。スペイン語は国連の公用語だよ？立場的には日本語より全然強いよ？』

藤井『はぁ…そーなんや。』

さすがにこの頃は疲れてきたのかだいぶやつれてる

『あっ！あ！藤井くーん、ねないでー、』

藤井『え。俺寝てたん？』

『えぇ、もう。そりゃガッツリ。』

才能はあるのに、すぐに寝てしまうところも彼の悪いところなんだろう。

集中力がないというか、短期決戦型というか……

でも、私はもう彼にそんな無謀な夢は見るなとは言わなくなった。

というか
言えなくなった。