21・ハンターの資格 ページ32
ボクには、この人の行動を止められない。
やりたくない弟にムリヤリ仕事させるのかとか、怖くて逃げたら｢友達をつくる資格ない｣ってどんだけ友達のハードル高いのとか、ツッコミ所は山ほどあるけど。
だってつまり、放り出したら色々とあれだから自分の目の届く範囲で自分を越える才能を遺憾なく発揮して欲しいって事(自己解釈)でしょ？
｢暗殺の才能｣とか｢殺し屋｣とかヤバい単語だけ変えれば過保護なお兄ちゃんじゃん。
まぁここら辺は意見割れるけど。
ボクはそう思うから｢行動｣は止められない。
でも、やっぱり他に言い方があるんじゃないのかって、こうして睨み付けている。
「……煩いな。今度こそ殺してやろうか？」
「それは怖いなぁ。ちょっと思った事を言っただけで殺されちゃうなんて。
ま、言いたい事は言ったから黙るよ。死にたくないし。」
敵意はとんでもないけど殺意はいう程ない。
ここらが退き時かな。
元いた所に戻る時、キルアに呟く様な声で言った。
「……大丈夫。きっと、大丈夫だよ。」
何がとは言わなかった。自分でもよく分からなかった。でも、心の底からそう思った。
どこか重い空気の中、レオリオとボドロさんの試合が始まろうとしていた。
隣のキルアはあの後から全く反応してくれない。
ずっとうつ向いていて表情さえ伺えない。
仕方ないなぁ。覚悟を決めろ、ルイナ＝シラー。
No side
「試合開始！」
ほぼ同時に｢2つ｣の影が飛び出した。
片方の影……キルアは、ボドロの命を奪うためにその手を鋭く変えた。
ナイフよりも鋭い｢それ｣は、いとも容易く彼の命を奪う──前に、もう片方の影に止められた。
その影は自身の紺色の髪をゆらりと傾け、キルアと目を合わせた。
「……あ……え」
キルアは困惑に目を見開き、状況を把握する。
確かに感覚があった。なのに
じゃあ、今、自分の手が食い込んでいるのは……？
分かっている。
誰よりも近くにいるのだから、分からないはずがない。
むしろ、分かったからこそ咄嗟に軌道を逸らしたのだから。
それが、間に、合わなかった？
あの恐ろしい兄との試合の時よりも、自分の中の感情がぐちゃぐちゃになるのを感じた。
「大丈夫。」
キルアの目の前でその手を止めた影……ルイナは、その体から多くの血を流していた。
その痛みに耐えて笑顔を浮かべ、キルアの手に着いた血を拭き取る。
「ボク、こんなんじゃ死なないから。」
意識が遠のく。視界が歪む。
それでも、これだけは。
「……逸らしてくれて、ありがと。」
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星咲夜空@スマホ(プロフ) - 白瀬さん» 別アカから失礼します。返信遅くなって申し訳ありません！文字数制限やモチベーションと戦いつつ頑張ります！コメントありがとうございました！ (2019年11月7日 21時) (
レス) id: 2efeb2cec1 (このIDを非表示/違反報告)
白瀬 - とっても読みやすいです。更新頑張ってください！応援してます。 (2019年8月22日 1時) (レス) id: 07b463bee0 (このIDを非表示/違反報告)
星咲夜空(プロフ) - 気まぐれ猫さん» あー､それはちょっと難しいですね｡そうなると台本書きになってしまうし､意外と文字数を使うので…｡でも､誰が喋っているのか分かりにくい個所は何個かありますね｡後々直していこうと思います｡感想とアドバイスコメントをありがとうございました！頑張ります！ (2019年1月12日 12時) (レス) id: b950053151 (このIDを非表示/違反報告)
気まぐれ猫(プロフ) - 面白いです！出来れ場ですけど「」の前に誰が喋ってるか書いてくれると嬉しいです！更新頑張って下さい！！ (2019年1月11日 21時) (レス) id: 5edabe2416 (このIDを非表示/違反報告)
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