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「オレにはお前は殺せねェ。
かと言ってお前に｢まいった｣と言わせる術も思い浮かばねぇ。
オレは負け上がりで次にかける。」
圧倒的に有利だったにも関わらず、負けを認めた。
ハンゾーもゴンも凄いなと思うけど、ゴンは納得いかないらしい。
「そんなのダメだよ、ずるい！
ちゃんと2人でどうやって勝負するか決めようよ！」
これだよ。
「フ…言うと思ったぜ。
馬鹿かこの！
てめーはどんな勝負しようがまいったなんて言わねーよ！」
「だからってこんな風に勝っても全然嬉しくないよ！」
「じゃどーすんだよ！」
「それを一緒に考えようよ！」
客観的に見ると兄弟喧嘩みたいだ。
あ、そう言えば今までハンゾーって呼び捨てにしてた。
ハンゾー、ハンゾーさん……うん、さん付けの方がいいかな。
「要するにだ。
オレはもう負ける気満々だが、もう1度真剣に勝つつもりで勝負をしろと。
その上でお前が気持ちよく勝てる様な勝負方法を一緒に考えろと。
こーゆーことか！？」
「うん！！」
いっそ清々しい笑顔で返事としては100点満点だね。
ただ……この状況を考えると50点くらいかな。
「アホかーー！！」
ハンゾーさんに思いっきり殴り飛ばされたゴンは気を失った。
流石のボクもこれにはハンゾーさんに同情する。
その後、ハンゾーさんがゴンが目覚めた後合格を辞退したらどうなるのかとネテロ会長に話したけど、1度合格になったゴンが不合格になる事はないらしい。
それはよかった。
なーんて思ってたら、キルアがハンゾーさんに声を掛けた。
「何でわざと負けたの？」
「……わざと？」
「殺さず｢まいった｣と言わせる方法くらい心得てるはずだろ。
あんたならさ。」
キルアの言いたい事……分かる様な、分からない様な。
否が応でもハンゾーさんに注目が集まる。
「オレは、誰かを拷問する時は一生恨まれる事を覚悟してやる。
その方が確実だし気も楽だ。」
ハンゾーさんの言葉はキルアの質問への答えではない。
でも、話はまだ続くから黙って聞いた。
「どんな奴でも痛めつけられた相手を見る目には負の光が宿るもんだ。
目に移る憎しみや恨みの感情ってのは訓練してもなかなか隠せるもんじゃねぇ。
しかしゴンの目にはそれがなかった。
信じられるか？腕を折られた直後なのによ。
あいつの目はもうその事忘れちまってるんだぜ。」
刀を突きつけられた時のゴンの目を思い出す。
「気に入っちまったんだ、あいつが。
あえて敗因をあげるとしたらそんなとこだな。」
気絶したゴンが控室に運ばれるのを見ながら、ボクはハンゾーさんの言葉を反芻した。
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星咲夜空@スマホ(プロフ) - 白瀬さん» 別アカから失礼します。返信遅くなって申し訳ありません！文字数制限やモチベーションと戦いつつ頑張ります！コメントありがとうございました！ (2019年11月7日 21時) (
レス) id: 2efeb2cec1 (このIDを非表示/違反報告)
白瀬 - とっても読みやすいです。更新頑張ってください！応援してます。 (2019年8月22日 1時) (レス) id: 07b463bee0 (このIDを非表示/違反報告)
星咲夜空(プロフ) - 気まぐれ猫さん» あー､それはちょっと難しいですね｡そうなると台本書きになってしまうし､意外と文字数を使うので…｡でも､誰が喋っているのか分かりにくい個所は何個かありますね｡後々直していこうと思います｡感想とアドバイスコメントをありがとうございました！頑張ります！ (2019年1月12日 12時) (レス) id: b950053151 (このIDを非表示/違反報告)
気まぐれ猫(プロフ) - 面白いです！出来れ場ですけど「」の前に誰が喋ってるか書いてくれると嬉しいです！更新頑張って下さい！！ (2019年1月11日 21時) (レス) id: 5edabe2416 (このIDを非表示/違反報告)
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