極秘任務：虎杖悠仁を○○【呪術廻戦】

死に方 ページ22

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何度か母様に言われた。“普通の生活を送って欲しい”



でも、昔の私はあの生活が異常だなんて思わなかったし…みんなが私が強くなるのを喜んでくれるのが嬉しかった



家族を危険に晒す五条悟を殺す、という行為は正しいものだと信じて疑わなかった



…彼を殺して、例え私が上に殺されたとしても……家族の為に死ねるのなら構わないと思ってた



その死は、きっと“あの時の”私にとっては正しい死だ



今の私は…そうは思わないけれど








『悠仁』



虎「！Aさん」



『……七海から聞いた。特級、強かった？』



虎「………ウス。…俺、友達を守れなかった。人も、殺したんだ」



『…私はね、家族を殺した。沢山、沢山………実の父も、この手で殺した』



虎「！」



『正しい死なんて私には分からない。多分、父様達の死は正しい死に方じゃなかった。でも、正しい生き方もしてなかった。…私からしたらね。




人はみんな、個人個人で見方が違う。……もし、あなたのお友達が明らかに無惨な死に方だったとしても……あなたと友達になれたことが、もしかしたらその子の大切な思い出になったかもしれない』



虎「っ…」



『…知らないけどね。私はあんまりそういうの、考えないし……悠仁の死に方は絶対“正しい死”にはならないからこんなこと話すのもちょっと躊躇うもの』



虎「？どゆこと…？？」



『だって私が殺すもの。あなたの中に宿儺がいるってだけであなたは私に殺される。………正しい死なわけ、無い』



虎「…はは、Aさんは優しいなぁ」



『！？なんで』



虎「だって普通言わねぇよ、そんなこと。……よし！俺も大切な人を守れるくらい…俺がもう死んでもいいって思う日が来るまで、Aさんに殺されないくらい強くなる！！」




『……強いなぁ』



虎「？何か言った？？」



『…ううん、なんでもない』

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