バケモノと呼ばれる軍人〔夜狐〕 ページ7
バケモノ…そう呼ばれたのは何時の頃からだろうか。この頃にしては珍しい瞳のせいであろうことはわかっていた。しかし、この名前で私を恐れるのは軍の上層部だけであった。またそれはこの男も同じだった
「月影少佐、分かっているのか?貴方の隊の部隊が極めて不真面目だと。貴方は業績を残せばいいとでも思っているのかね?」
この狸ジジイめ…、顔を合わせるたびにこれだ、私を恐れているくせに絡んでくる…面倒臭いことこの上ない。こんな男が少尉なんて世も末だな
「恐れながら少尉殿、その会話はもう既に何度かしているのですが?」
私がそう言うと男はビクリと反応する。
恐れているくせに絡んでくるな…嗚呼、本当に面倒臭い
「それは貴方が何回注意しても、聞かないからだ!」
男はそれでも噛み付いてくる、弱い犬ほどよく吠えるとはよく言ったものだ。
「私の回答は変わりません。一見彼等は不真面目に見えますがしっかり仕事をしています。それに、そんなに不満ならば少尉殿が変わりに災鬼達を殲滅しますか?」
私がそう言うと男は押し黙る。毎回、同じ会話をしていて飽きないのだろうかこの男は。
まあいい、こんな男に構っている暇はない。こんな男に時間を割く位なら璃音と遊んだ方が何倍、否何百倍も有意義だ
「そろそろ、私は仕事があるのでここでお暇させていただきます。それでは失礼します」
そう言い、足早に退室する。後ろから男のまて!!等の声はまるっきり無視だ、命令無視?刑罰?やれるものならやってみろ、こんな体に…バケモノしたのはそっちだろう?
まあいい、今はそんな奴らより、私を慕ってくれている隊員や、村人の方が大事だ
さあ、彼等がまっている。私の愛する彼等が。
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詩学音丸(プロフ) - 更新終わりましたー! (2018年10月10日 12時) (レス) id: b3b81574c1 (このIDを非表示/違反報告)
詩学音丸(プロフ) - 更新させて頂きます! (2018年10月10日 12時) (レス) id: b3b81574c1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠飴 - 夜狐さん» 了解です! (2018年10月8日 20時) (レス) id: 015f09e847 (このIDを非表示/違反報告)
夜狐(プロフ) - 瑠飴さん» 大丈夫ですよー、以後気をつけてくださいねー (2018年10月7日 13時) (レス) id: dee1d215ab (このIDを非表示/違反報告)
瑠飴 - 夜狐さん» アッアッごめんなさい忘れてました() (2018年10月7日 13時) (レス) id: 015f09e847 (このIDを非表示/違反報告)
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