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嵐の前の静けさ ページ6

紫「ただいまぁー疲れた〜」



『わっ!ふっかさん、照さんお帰りなさい』




黄「ただいま」



『すぐお茶入れますね!』



紫「ああ〜最高号泣ありがとう号泣疲れて帰ってすぐAちゃんのお茶飲めるなんて……俺幸せ〜」




黄「気持ち悪い事言ってねぇではやくあがれ」




〜居間〜



『おまたせしました〜』




黄「…!これどうしたの?」



『暇だったので、スコーンを作ってみました。もしお腹すいてたら召し上がるかなと思いました』




黄「…食う」



紫「…目きらきらじゃん…俺も!食べる!」



『お好みでこちらのクリームとジャムと合わせて食べて下さいね』





黄「……うめぇ…なんだこれ…お前、お菓子作り本当にうまいな」



紫「全然パサパサしてない!外はサクッで中はしっとり〜」



『米粉で作ってみました。お口に合って何よりです』



紫「天才だよ〜お嫁にきてほしい〜〜あだっ!ちょっと殴らなくてもいいでしょ!!俺組長だよ!」




黄「黙って食ってろ」






『そういえば、今日はお仕事…だったんですか?』



紫「そうそう〜お仕事〜」



『…』



紫「あはは、気になる?何してるのか」



『…気にならないと言えば、嘘になります……』



紫「素直でよろしい。でも、Aちゃんにはな〜穢れないでほしいからなぁ…」





『けが、れ…?』



黄「…確かに…でも知らないままなのもないだろ。…俺たち家族なんだから」





パクパクとジャムをたっぷりのせたスコーンを食べながらそう言う照さんの耳は少し赤かった。でも、どちらのお言葉も、私にはなんだかとても嬉しかった。



紫「それもそうだね。じゃあ、ざっくり、ね?」



『はい!』



紫「まぁ、組と言っても資金は必要だからね。夜の街にお店を何件か持ってたり、後は最近は表向きIT系の会社もやってたりするんだ。それの見回りだったり、他の組と縄張り争いにならないように調整したり、会合に出たり。まぁ地味なお仕事よ?組長なんて」



『おぉ…凄いですね。お店を経営されてるとは意外でした!』



黄「基本的に経営のあれこれは、あ.べがやってくれてる。言っとくが薬や人身売買には手を出さないのがうちのポリシーだ。破った者はすぐに追い出す」




紫「だから下の連中がそういうのに手を染めてないかの確認とか諸々が俺たちの仕事」




『おおお(キラキラ』

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作者名:夜桜 | 作成日時:2021年2月28日 21時

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