【鬼滅の刃】陽光の巫女

忠告 ページ26

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今までとは段違いの速さで刀を振るう善逸。


必死によけるも、他の隊員からの攻撃で何回か斬られた傷が痛んで動きが鈍くなる。



「善逸…ッ！お願い、目を覚まして！善逸！！」
　

これじゃ毘売さんに攻撃ができない。
　


天岩戸を発動できれば、攻撃を防いだ後できた隙に毘売さんのもとへ跳ぶこともできる。


でも肝心の御札をばら撒く暇がない。
　


あと二、三人気絶させることができれば、なんとか…





「うふふ。なかなかしぶとい巫女さんに忠告しといてあげるわぁ」


「なに…ッ」
　

五人の刀をなんとかさばきながら毘売さんに視線を向けると、ゾッとするほど蠱惑的な笑みを浮かべていた。









「アタシの術にはね、アタシが死んだら後追いする効果があるのよ？」







「……は？」
　



後追い？

　

それって、毘売さんを殺したら、術にかかってる人みんなが死ぬってこと…？




「んふふふっ。だから貴方にアタシは殺せない」


「なに…、それ」



「でも、諦めないで？その効果を帳消しにする方法はあるのよ」


「本当！？」
　

動揺してしまった。
　

迫ってきていた善逸に反応が一瞬遅れて腕を浅く斬りつけられる。



「ぜんッ…いつ…？」
　

その刃が私に触れた時、ぴくりと反応したように見えたが、すぐに斬撃を繰り出してきた。





「術にかかっている人間がアタシの頸を斬ればいいの」

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