【鬼滅の刃】陽光の巫女

緊張 ページ19

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「…ぁ、え、えっと、仕事の合間に寄らせていただいて…」


「そうでしたか！それはありがとうございます！」



「いえ…。あの、そろそろ仕事に戻らないといけないので、ご勘定願えますか？」
　


はるかちゃんが伝票を持ってきてくれた。

お礼を言って受け取り、女性に伝票と代金を支払う。


個室を出ると、はるかちゃんが首を傾げた。



「このまえ来たときもおもったけど、どうしてお姉さんがいるときはカーテンがしまってるの？」

「コラはるかちゃん。事情があるのに失礼だよ」


「いえ、大丈夫ですよ」
　

女性はそういうと、はるかちゃんの前にしゃがみ込んだ。



「私はね、お日様の光に当たると体がかゆくなってしまうの」


「へぇ…。たいへんだね」
　

そうね、と返事をして立ち上がると、私と善逸ににこりを笑いかけてきた。



「私、毘売(ひめ)っていいます。よかったら明日も食べに来てくださいね」
　

そういうと、女性は他のお客さんのもとに向かっていった。
　





ごちそうさまでした、と店の外にでる。


妙に緊張していた体から一気に力が抜けていった。



「……善逸、宿探そう」


「ひめちゃん、可愛かったなぁ。男の人がAちゃんより可愛いとかいって見間違えるのもわかるよ。それでもAちゃんには敵わないけどね！でもまた会いた…」

「善逸ッ！」


「へッ…？」
　

強く名前を呼ばれた善逸が私を見ると、ウキウキしていたのが嘘のように慌て始めた。



「ちょっ、え！？Aちゃんどうして泣きそうな顔してるの！？」


「…解けたみたいだね」

「なにが！？」
　

喚く善逸を無視してはるかちゃんに向き直る。


「ねえはるかちゃん。ここら辺で安めの宿屋さんとか知らない？」
　
はるかちゃんはしばらく考え込むと、こっち！と案内してくれた。
　

甘味処と同じ通り沿いにある一軒の宿屋。


はるかちゃんに待つように言われ、宿屋に入っていくはるかちゃんを見送った。

宿屋→←姫様

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