【鬼滅の刃】陽光の巫女

飛翔 ページ12

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「須佐之男命様、我が刀に海原を治めたその剣舞を写し給え…ッ」
　


例のごとく、柏手を叩くと光りだす御札。


御札越しに刀を抜いて柄に張り付けた途端、金色の刀身が眩く輝きだした。
　



自身の下に御札を自然にばらまいておく。
　


相手の血鬼術は水中に電流を流すものだ。


それを回避するにはいくつか方法がある。
　


一つ、術を使われる前に首を斬る。
　
二つ、結界で防ぐ。
　
三つ、水から逃れる。
　

一つ目は水中にいる現在は難しい。


二つ目は結界の発動に準備が必要なためすぐに発動ができないことから却下。
　





じゃあ最後。三つ目。









「さて、何度かわせるかな。…水雷」


「天岩戸ッ！」
　


血鬼術が発動される直前、柏手を叩いて下に発動させた結界を踏み場に飛び上がる。
　



一番最初、水を切って素早く進んだ御札のように刀で水を裂いて飛んだため、水面から体を出すのに一秒もかからなかった。
　






霞湖全体が白く光る。



空中にも届く轟音。
　




湖の外に居た時間は、ほんの一瞬だった。



重力に従い、再び水中に潜る寸前。


水面から水中にいる鬼の首を斬るように、刀をものすごい速さで振りぬいた。
　





バシャンッと水中に沈む身体。
　









閉じた目を開くと、鬼の生首が静かに沈みはじめていた。

救済→←電流

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