【鬼滅の刃】陽光の巫女

序章 ページ1

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陽光山。
　


曇ることはなく、もちろん雨も降らない。


一年中日が差しているこの山は、太陽に一番近い山と言われており、唯一鬼を殺すことができる日輪刀の原料が採れる場所。

　

そして、その頂上付近にはある建物がある。
　

古くから鬼滅の教えが伝わる、この国の最高神を祀った神社。









「いいですか、A」



そんな神社のとある一室に私は正座している。
　



黒い隊服に、赤い緋袴。

その上に白い羽織を羽織った今の恰好は、控えめに言って不格好だ。
　

対して、正面に正座している母はしっかりとした巫女服を着ている。



「今日から陽光神社の巫女として、そして鬼殺隊として、鬼を狩るのです。その特別な力で、人々を救うのです」

「はい」


「今までと方法は違えど、神様にご奉仕しているのは同じ。貴方自身が巫女であることを忘れてはいけませんよ」

「はい」



「…最後に」
　

そういうと、母は私の目の前まで移動して、そっと抱きしめた。
　


親に抱きしめられるなんて、いつぶりだろうか。

物心ついたときには特別な力をもつ者として鍛えられ、優しくされた記憶は数えるほどしかない。





「殺されないこと。年に一度は、元気な姿を見せに来なさい」

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