Doctors-3JSB-GENE【２】

過労（健二郎） ページ10

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玲於・A 小学生


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健二郎side







勤務している病院は院内感染でパニック状態。



手に負えないほどの患者と


鳴り止むことのないナースコール。



そしてメディア対応。




感染対策や患者管理の徹底を。と促されても



広がる感染を完全に食い止めるなんて


限りなく０に近い。





そんな中でも資料を読み漁り迎える


カンファレンスでは



幾たびも発言する機会を設けられ


それと比例するように


作らなければならない資料の数々。




いくら電子化したって


過大な負荷が圧しかかる。




宿直明けなんて関係なくて


約７２時間もの間



身体を休めるなんてことは到底できない


数分の睡眠を繰り返し



何とか体を持ち堪えさせた。






看護師「先生、５０１号室の○○さんが―――」



健二郎「あぁ今すぐ行きます」



看護師「あのっ、代わり呼びましょうか？」



健二郎「いや、大丈夫」




ピリピリした空気を感じているにも関わらず


そっけない態度を取ってしまい申し訳ない。





デスクの上に置きっ放しだった聴診器を首にかけ


それでも心配そうに見つめる看護師と一緒に


病室へ向かった。

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