Doctors-3JSB-GENE

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健二郎side








健二郎「Aも寝ときや。着くまでにまだ時間掛かりそうやし」



バックミラーに目を移すと


俯いて、今にも眠ってしまいそうなA。



休日と言うこともあってか、道は混んでいて


進んでは止まり、進んでは止まり...を繰り返している。




この様子じゃまだまだかな.....




「んーん、眠たくないから良いの。玲於のゲーム見てると楽しいんだもん」


玲於「そう？見てて面白いもんなんだ」



Aが興味を示したことで


いつもは眉間にしわ寄せて画面を見つめている玲於も


今日は嬉しそうにゲームを続けている。




「よくヘコたれないで続けられるね」



健二郎「そうだそうだ、Aもっと言ってあげて」






こうして和気藹々としていたのが数十分前のこと......



今は、直兄の寝息をBGMに


車はすこーしずつ目的地へと近づいている。




だけど、ついさっきまで楽しそうにしていた双子の声が聞えない。



寝たのかと思ってバックミラーを覗いてみると


そうでもなくて、ちょっと厄介な様子。



健二郎「直兄〜ちょっと....」



気怠そうに顔を上げた直兄にクイクイと顎で後ろを示すと



「あぁ....」と眉毛を下げた。

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