Doctors-3JSB-GENE

車酔い（双子） ページ9

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玲於・A 11歳


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Aside





もうすぐで亜嵐君の誕生日。



健二郎君の運転で


亜嵐君が仕事の日に


少し離れた大型のショッピングモールに


プレゼントを買いに行くことになった。




直人「健二郎、くれぐれも安全運転でお願いね」



玲於「ほんとにお願いしますよ。折角の休日を病院で過ごしたくないんで」



健二郎君の隣、助手席には


ニコニコしてなんだか楽しそうな直人君と



その後ろ、私の隣にはお兄ちゃん達に生意気な玲於。





玲於「あぁ....死んじゃった」



玲於がゲームに熱中する姿はもう慣れたもので


今日も車の中にゲーム機を持ち込んで


ピコピコと指先を器用に動かしている。



玲於「ん？Aもやってみる？」



ジーっと横から覗き込んでいると、やりたそうに見えたのか


玲於がゲーム機を差し出してきたので


見よう見まねでボタンを押してみる。



「あーあ、死んじゃったよ」


玲於「まだまだだね。でも健二郎君より十分センスあると思うよ。健二郎君はルール説明読んだって理解出来なくて動かせないんだから」


「あー、そっか」


健二郎「玲於聞こえとるぞ！俺がどんだけお前のゲームに付き合ってると思ってんねん。Aも納得すんなや」



車の中が笑いで暖かくなった。



出発してから一言もしゃべらない直人君は


きっと眠ってる。

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