Doctors-3JSB-GENE

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涼太side







インフルの検査しないと......



そう言って健兄が検査キットを取りに行った。




涼太「熱高いね」


剛典「ん.......」



涼太「身体の節々が痛むでしょ」


剛典「ん.......」



涼太「検査しようか」


剛典「...........」



あれ？



涼太「おーい」


剛典「ふふっ」



涼太「引っ掛かってくれないの？」(笑)


剛典「....やだよ」



涼太「しない訳にはいかないんだよ剛兄」



健二郎「なんか楽しそうやな〜でもな、きっちり検査させてもらうで」


涼太「こればかりは仕方ない。直兄の約束を破ったのは剛兄だもんね」


剛典「んも〜意地悪.....」


涼太「意地悪じゃないから、ほらっ健兄の方向いてよう」



頭をそっと動かして、検査の体勢を整え


動いてしまうであろう剛兄の固定に回った。



健二郎「ごめんやでーすぐ終わらせるからな」




長い綿棒が迫ってくると同時に


モゾモゾと動き出す剛兄の体を



後ろから抱き付くような形で制する。




剛典「んんんあーーっ....んっっ」



鼻の奥に綿棒を挿入し


擦るようにして粘膜表皮を採取する健兄。



どんどんと剛兄の目の淵に涙が溜まってくる。



健二郎「よっしゃ頑張った。じゃぁ検査部に回してくるな」



涼太「剛兄ちょっとこっち向いて」



涙と鼻水でグチャグチャになった顔を綺麗に拭き取って


こっちに向かって伸ばされた手に応えてあげる。

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