Doctors-3JSB-GENE

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健二郎side






いつもなら制服を着てリビングにいてもいい時間。




Aがなかなか起きて来ないので部屋まで向かうと


顔を真っ赤にして咳を繰り返していた。




健二郎「なぁ亜嵐、Aが発熱しちゃってて...手伝ってくれへん？」



亜嵐「あぁ最近ずっと調子良かったのにね」




お洒落な部屋着を身に纏い


ブラックコーヒーを啜っていた


助っ人亜嵐と共にAの部屋に来たんだけど...



「いやなの〜!..ッ......ｺﾞﾎｺﾞﾎｯ」


診察道具を持った俺らを見てビクビクしている。





亜嵐「目うるうるだね」



そう言って、少しずつ濡れていく目元を


優しく拭いてあげる亜嵐。




健二郎「あ〜んって...ほらっ」



真っ赤な頬っぺたをツンツンと突くけど



ご機嫌斜めなお嬢さんは


その口を開こうとはしない。




亜嵐と目配せして



健二郎「もうちょっと上向けれる？あーそのままで」



遠慮気味に開いた僅かな隙間に



隠し持っていた舌圧子を突っ込んだ。




「あっ...うぅ..ｹﾞﾎｯ..ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ」



健二郎「Aあ−−って言ってくれる？.....はいおしまい」




目の淵にどんどんと涙が溜まってきている。



早く終わらせてあげないと。





亜嵐「お水飲めそう？頑張って飲んでみよう」



「やぁ、もう飲めない...」




ストローを使って一度は水を飲んだものの




飲み込むと喉が痛むのか



それ以上は水を飲んでくれない。

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