Doctors-3JSB-GENE

体調不良 ページ2

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A 16歳


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Aside





目が覚めたのと同時に感じた身体の異変



「ｺﾞﾎｯ...ｺﾞﾎｯ...ｯ」



嫌な咳が止まらない。



また、学校に行けないのかな...




健二郎「A学校遅れるで〜寝てるんか？」




火照った頬はきっと真っ赤だろうから



ノックもしないで部屋に入ってくる健二郎君にばれないように



掛け布団をグッと顔まで引き上げた。




そんな細工は空しく


健二郎「おはよA。ちょっと身体熱い気するんやけどしんどい？」




「ん...ッｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ.....健二郎くん..」



背中にまわされた手は


トントンと規則正しく、私の咳を止めようと動く。




健二郎「泣かんでええねんで、余計しんどなるからな」




ベットサイドの引き出しにまで伸ばされた手には


体温計が握られている。




「や..ｹﾞﾎｯｹﾞﾎ...ッｺﾞﾎ」



健二郎「熱測るだけな？大丈夫や痛くもなんともない」



そっと冷たい体温計が差し込まれた。





朝からシャワーを浴びたのか



後ろに回で体温計を持ち


私の身体ごと抱きしめる健二郎君の体からは



石鹸の良い香りがふわっと香っている。





しばらくすると、電子音が鳴り



健二郎「うわぁ〜熱出てもうたな」



そんな声と共に差し出された体温計には‘37.8’の数字。





健二郎君は体温計を元の場所に片付けると



私の頭を撫でて部屋を出て行ったから




待って



の言葉も言えなかった。

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