元姉と歌声【ONEPIECE】

歌声23 ページ26

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ローside



「今まで黙ってて悪かった。···そのうち話そうと思っていたんだが、今言う。」


俺は麦わら屋の目を見た。少しも滲んだ色が入っていない、真っ直ぐな目。

__________アイツの目と同じ、黒。


「実はドフラミンゴを倒したかった理由は、コラさんの仇と、Aを助けたかったからなんだ。」



麦わら屋は帽子の影で顔を隠しながら、低い声で「······何でAを助けたかったんだ、トラ男。」と俺に言った。


いつもと違う声に俺は背筋を凍らせて頭をフル回転し、麦わら屋の問いに答えた。



「それは······Aもコラさんと同じ、恩人だからだ。」



俺の言葉に麦わら屋が「···でも、」と言った。



「でも、姉ちゃんは俺が7歳の時に·········知らねェ山賊に連れ去られて···」



麦わら屋が顔をしかめる。···余程嫌な記憶なのか。


そりゃあそうだ。兄弟が拐われたら、誰だってこんな顔になる。



「Aは俺がドフラミンゴの船に乗って数ヶ月ぐらいの時に新しい幹部として乗ってきたんだ。

小さくて俺より年下でしかも女だったから、俺は当時とても嫌っていたが。」


__________弟扱いしてきたことは、秘密にしておこう。弱みとして握っといてやる。



麦わら屋は頭がパニックなようで、目を瞑って一生懸命に話を整理しようとしていた。


そして何か疑問が浮かんだのか俺の名前を呼んできたとき。






教会のドアが開く音がした。

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