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人2side
そして次の日、学校は通常通りあった。
Aは病院にいたが。
俺は学校が終わり次第すぐに病院に行きたかったのだが、サッカー部で緊急で集合があった。
やっと解放されたのは、6時過ぎ。教室に忘れていたスマホに通知が来ていたのに気づいた。
送信者を見て俺は思わずスマホを落としそうになった。
『A』
よくなったのか…それだけでうれしくなった。
『言いたいことがあるの。病院に来てくれる?』
俺はカバンに教科書を突っ込み、スマホを片手に病院に走った。
…ちょうどよかった、俺も言いたいことがあったんだ。
…もう、気持ちを抑えるのは無理なんだ。
今の関係が崩れてしまうかもだけど…
…俺は気持ちを伝えるよ。
your side
病院にて
ドクン ドクン ドクン
…あぁー!心臓がうるさい!
連絡をしたさっきから物凄く鼓動が早い。
私は画面を見返す。
…っ/// なんでこんなこと書いちゃったんだろ///
今になって不安と後悔で押しつぶされそうになる。
…やめやめッ!
私はパチンと自分の頬を叩いた。
人2が来たら言うんだ、
助けてくれてありがとう。私、人2が好きです。
って。
ふぅー
深呼吸を心臓を落ち着かせる。
その時だった。
ガラッ
勢い良くドアが開き、人2が汗だくで肩で息をしていた。
「っ…」
どうしたの、A、言うんでしょ、
心ではそう思っても、口は乾いて声が出ない。
「…」
人2も何も喋ることなく、ただただ見つめ合っている状態が続いた。
そして数分後、人2がようやくこちらに向かって歩いてきた。
よし、言える。
「あの、人2…」
その瞬間、私はフワッと安心する匂いに包まれていた。
一瞬今何が起こっているのか、わからなかった。
そしてようやく理解したんだ。
「人2…?」
私は人2抱きしめられているんだって。
「っ!///」
もちろん好きな人に抱きしめられて顔は熱を帯びるわけで。私の顔は真っ赤になっていると、自覚したくらいだった。そして耳元で人2の低い声を感じる。
「よかった、無事で…」
そういって人2は抱きしめる力を強くした。
私はどうしていいのかわからなかったけれど、私の髪を撫でてギュッと抱きしめられて、本当に幸せだった。こんな時間が一生続けばいいのに、とまで思った。
そしてしばらくして、人2がゆっくりと私を離した。
よし、今なら言える、そう思って口を開いた。
「あの、人2「好きだよ。」…え、?」
空耳かと思って人2を見返す。
そこには耳を赤くしている人2がいた。
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白豹 - 面白いです!笑続きが気になります!更新待ってます! (2019年6月18日 21時) (レス) id: ff9c95b7e7 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 受験お疲れさまでした〜!キャンプ編のつづき、とても楽しみにしてます!!頑張ってください! (2019年3月19日 22時) (レス) id: ce8d2a8d7d (このIDを非表示/違反報告)
輝花☆(プロフ) - おもしろすぎ!楽しみに待ってます! (2019年2月23日 17時) (レス) id: 31fa4da9ec (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - がんばって下さいね!楽しみにしてます! (2019年1月26日 8時) (レス) id: 71dccdefe8 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 彩華さん» よかったです!!今ちょっと作者の都合上更新停止なのですが、春になったら更新できると思います! (2019年1月19日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナ x他2人 | 作成日時:2018年3月5日 20時