ホームシェアなんて聞いてないっ！２【名前変換オリジナル】

７８． ページ28

「Aー、昨日のコンクール、物凄くよかったわよ！」

「あんなに成長したんだなぁ‥‥泣」

「すごいなぁ、Aちゃん。ソロでＭＶＰ取ったなんて。」

「ホント、立派ねぇ…」

家に帰ると、お母さんたちが出迎えてくれた。

見に来てくれてたんだけど、私と人２に気を遣って、先に帰ってきてたんだって。

「ありがとう。‥‥金賞もとれたし、悔いはない…かな。」

「さすがA！よぉーし、今日はお母さんと美紀で、ごちそう作るわね」

そう言って、お母さんと美紀さんはルンルンでキッチンに立った。

「じゃあ俺たちは‥‥Aの好きなシュークリームを買ってくるかな。」

「やった！ありがとう！」

お父さんと樹さんは私の大好きなシュークリームを買いに行ってくれた。

‥‥リビングにいてもやることないなぁ

あ、宿題しよう！

そう思って自分の部屋に向かった。

まず手に付けたのは…大っ嫌いな数学。大量に宿題が出されて大変なんだ。

スラスラとシャーペンが動く！‥‥‥ことはなく、全く分からない。

こういう時は！

私はペンケースと数学の宿題を持って、人２の部屋に向かった。









コンコン

「人２ー、」

私がドア越しに呼びかけると、中から人２の声が。

「開いてるから入って。」

言われた通りにドアを開けた。

「お邪魔しまーす」

中では、人２も一生懸命英語をやっていた。

私も数学を持ってきていて、それを見て私たちは顔を見合わせて笑った。

やっぱり苦手なのからするよね。

「じゃ、数学からやるか。‥‥座って。」

人２に促され、ローテーブルの前に座った。

「で、どこがわかんないの？」

「ここなんだけど‥‥」

「‥‥応用問題か。A、基礎はしっかりできるようになったんだな。」

人２に褒められて、うれしくなった。

「まあね！」

少し得意になって自慢すると、

「ま、俺の方ができるけどなｗ」

と笑って言った。

「‥‥いいもーん、人２には英語で勝つし。」

「ハイハイ、わかったから先に進むぞ。」

そんなバカなやりとりもしながら宿題に励んだ。




「お、終わったぁ〜！」

あんな大量にあった数学の課題が全て綺麗に終わったの！

信じられない‥‥

あ、でも‥‥

「人２、英語全くしてなかったけど、よかったの？」

すると、人２は言った。

「今日はAがコンクール頑張ってたからな。今日は特別。‥‥あのさ、」

人２はそこまで言って少し顔を赤くした。

「何？」

すると、人２は思い切ったように言った。

「‥‥行こっか、デート。」

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