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your side
「なぁ、どこ〜で間違え〜たんだろう〜♪」
カラオケが始まって2時間ほどが過ぎた。
「最高ww」
「いいぞー柊!w」
今は柊君の歌声をみんなで聞いている。タンバリンを鳴らしたり、手拍子をしたり、とても楽しかった。
…でも、ちょっと耳がキンキンしてきたな。私は立ち上がった。
「A、どこいくの?」
「んーちょっと。」
隣に座っていた人8に声を掛けられ、いってらーと言われたのを聞いてからお手洗いに避難した。
カラオケの個室から出ると、まだマシになった。…いいや、ちょうどいいからトイレ行っとこ。
私は少しカラオケボックスから離れている、奥の方にあるトイレに向かった。
人2side
「なあ、なんか焦げてね?」
クラスメイトが言ったのは、カラオケが始まって2時間ほどが過ぎた時だった。その時だった。
【ジリジリジリ】
思わず外に出ると、店員が呼びかけていた。
「火事です!一刻も早く外に出てくださいッ!」
それを聞いた柊と人3がリーダーシップを発揮した。
「みんな、早く出て!」
「荷物を全て持って!」
ゾロゾロとカラオケボックスからみんなが出て、カラオケ店の外に出た。ほかの客もみんな出されていた。
「みんな無事ー?」
人数を確認する。そのとき、
「Aは?」
人9が言った。嘘だろ、そう思って素早く確認すると、Aの姿はどこにもなかった。
「誰か、A見てないっ!?」
人3がほとんど叫ぶように声を掛ける。
「Aなら、ちょっと前にボックスから出たけど。…どこにもいない」
人7が申し訳なさそうに言った。
「噓でしょ…」
カラオケ店を見上げると、中の方が火で明るくなっているのが外からでも分かった。
「おい、人2、どこ行くっ!」
俺は気がつけば、足が勝手に店の中に進んでいった。
…待ってろA、絶対に助けるから。
「人2っ!」
誰かの叫ぶ声を背中で聞きながら、俺は火の中をズンズン進んでいった。
迷いはない。とにかくAを助けるんだ。
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白豹 - 面白いです!笑続きが気になります!更新待ってます! (2019年6月18日 21時) (レス) id: ff9c95b7e7 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 受験お疲れさまでした〜!キャンプ編のつづき、とても楽しみにしてます!!頑張ってください! (2019年3月19日 22時) (レス) id: ce8d2a8d7d (このIDを非表示/違反報告)
輝花☆(プロフ) - おもしろすぎ!楽しみに待ってます! (2019年2月23日 17時) (レス) id: 31fa4da9ec (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - がんばって下さいね!楽しみにしてます! (2019年1月26日 8時) (レス) id: 71dccdefe8 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 彩華さん» よかったです!!今ちょっと作者の都合上更新停止なのですが、春になったら更新できると思います! (2019年1月19日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナ x他2人 | 作成日時:2018年3月5日 20時