ホームシェアなんて聞いてないっ！２【名前変換オリジナル】

６９． ページ19

ｙｏｕｒ ｓｉｄｅ

‥‥今日は日直。忘れてたけど、日直波羅君と一緒なんだよね…

私波羅君苦手だからな…

「１−ＣのAです、日誌を取りに来ました。」

職員室に行って日誌を受け取る。

「あ、Aさん。このノート、教室まで持って行ってくれない？」

「あ、はい。わかりました。」

社会科の先生にクラスの人数分のノートを渡された。

…重い。

でもすぐだし…大丈夫だよね。

「失礼しました。」

職員室を出て、教室への階段をのぼる。でもノートで前が見えにくい…

そのとき、

サッ

「Aさん、無理しちゃダメだよ？」

微笑みながら手伝ってくれたのは、なんとなんと、本川さん。

「あ、ありがとう、本川さん！」

すると、本川さんはプイっと横を向いてしまった。

「別に、気にしなくていいし。」

そういえば、林間学校の時もこんなことがあったような…

…手伝ってくれたってことは嫌われてはない…よね？

「あの、本川さん？どうかした？」

顔を覗き込もうとしてもそらされてしまう。

「あ、もうクラス着いた。」

そういうと本川さんはさっとおいて帰ろうと向きを変えた。

「あ、本川さん、本当にありがとう！」

またすぐにそらされてしまったけど、頷いてくれた。

本当に助かったもん。お礼はちゃんと言いたいもんね。




「Aー、今のって本川さん？」

「うん、ノート運ぶの手伝ってくれたんだ。」

優しいんだよね、私が感動していると、斜め前に座っていた人２が振り向いた。

「言ってくれれば手伝ったのに。」

「いやいや、申し訳ないよ！」

「…頼ってほしいんだけど。」

…え、

「今度から無理しないで困ったらちゃんと俺を呼べ。」

「う、うん。」

普段は絶対こんなこと言わないくせに…

「はー、ホントあんたらお熱いねぇ、」

「全く冷めないよねぇ、」

「/// からかわないで…」

「「可愛いぃぃぃ！」」

その後、これでもかっていうほど頭を撫でられた。

…おかげで髪はぐちゃぐちゃになったけど、人１０が直してくれた。

「Aちゃん、今日も可愛いね☆」

隣から波羅君が言ってきたので、

「…毎日毎日お世辞をどうもありがとう。」

と嫌味をこめて言った。本当に毎日同じセリフをよく飽きずに言えるよねぇ。

「波羅、Aにそんなセリフはきかないよ。」

「うーん、新しいのを考えるかな‥‥」

さっきから何を言ってるんだろ。

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