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64. ページ14

「暇ー!」

私たちはカレーを作るのがとても早かったみたいで、片付けが終わっても、他の班はまだ材料を切ったりしていたんだ。

「どうせなら他の班手伝う?」

人6が言ったので私も賛成した。

「いいよ、どうせ暇だし。」


「ねえ、切り方これであってんの!?」

「皮ってどうやってむくの!?」

「あぁ〜!ジャガイモデコボコし過ぎ!」


…みんな大変そう。



「Aちゃーん!」

「Aーちょっと教えてー」

「ヘルプ!」

しばらく隣の班を手伝っていると、他の班からも私を呼ぶ声が。

「はーい…」

…でも、さっきからバス酔いでの気分の悪さがまた出てきて、体調が悪くなっていた。

「Aちゃーん!」

私はガンガンと痛みのある頭を抱えて明るく返事をした。

「はーい!ちょっと待ってて…」

そのとき、足元がふらついた。

「A、」

私の目の前には人2がいた。

「ごめん、ちょっとA気分悪いから。」

そういって私の手を引いた。

「キャー!」

大騒ぎになっているクラスメイトの声を背中で聞きながら、顔は熱を帯びる。


「…」

「…」

しばらく無言のまま歩いて、人気のないところへ連れて行かれた。

「…水飲んで、少しは気分よくなると思うから。」

近くの水道を指さしながら言った。

「え、あ、うん、わかった」

私は素直に水道に近づいて蛇口をひねり、水を飲んだ。

少しだけ気分がよくなっていた。

でも、人2は機嫌が悪くて。

「あの、どうかした?人2?」

階段に座っていた人2の隣に腰を下ろし、声をかけても人2は無言のまま。

「ねえ、私なんかした?」

すると人2はボソッと言った。

「…人6といて楽しかった?」

「…え?」

人2は立ち上がってもう一度言った。

「…だから、人6と2人でカレー作って、楽しかったかって言ってんの。」

…何この状況。

私は人2と一緒が良かったんだけど。

「…私は人2と一緒に作りたかった。」

素直に言うと、人2は少し目を見開いた。そして俯いた。

「…ごめん、」

私は尋ねる。

「なんで機嫌悪かったの?」

人2はすごく小さな声で言った。

「…俺の……のに。」

「え?」

「…Aは俺の彼女なのに、人6はAと2人で嬉しそうだったし。」

…それはつまり…

私はにやけそうになった口を抑えた。

自惚れだったらごめんなさい、

「嫉妬、ですか?」

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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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白豹 - 面白いです!笑続きが気になります!更新待ってます! (2019年6月18日 21時) (レス) id: ff9c95b7e7 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 受験お疲れさまでした〜!キャンプ編のつづき、とても楽しみにしてます!!頑張ってください! (2019年3月19日 22時) (レス) id: ce8d2a8d7d (このIDを非表示/違反報告)
輝花☆(プロフ) - おもしろすぎ!楽しみに待ってます! (2019年2月23日 17時) (レス) id: 31fa4da9ec (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - がんばって下さいね!楽しみにしてます! (2019年1月26日 8時) (レス) id: 71dccdefe8 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 彩華さん» よかったです!!今ちょっと作者の都合上更新停止なのですが、春になったら更新できると思います! (2019年1月19日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミナ x他2人 | 作成日時:2018年3月5日 20時

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