ホームシェアなんて聞いてないっ！２【名前変換オリジナル】

６３． ページ13

ｙｏｕｒ ｓｉｄｅ

「いない人はいないかー」

今日は待ちに待った林間学校！人２と一緒なのが嬉しい！

人６が一緒なのも少し気まずいんだけど、人６がこれからもよろしくって言ってくれたから、そんなに気にしない…つもり。

「はーい！」

「じゃー出発するぞー」

そうしてバスが出発した。

「Aー、楽しみだね！林間学校！」

「そだねー」

…噓です。私は今すごく酔っているのです。

でも、人４には心配かけたくないから、さっきからどうしたの？と聞かれても、ちょっと眠い、えー？綺麗な鳥がいたからさ、とかごまかしてる。

…気持ち悪い…

バスに揺られながら30分、ようやく目的地に着いた時には私、もうほとんど死んでた。

「A、１−Ｃ集合かかってる。」

「え、急ご！」

私たちは走ってみんなが集まっている場所に向かった。外の空気を吸ったから、まだ良くなった。




「ということで、ご飯炊くのは柊、私、人１。人５とAはカレーよろしく。」

「私がカレーなのはわかるけど…なんで人４はご飯なの！？」

「え、私料理なんてしたことないし。」

人４、しっかりしてよぉ…

「女子力低っ！」

「はぁ？もう一回言ってみなよ柊！」

…なんだかんだで仲良しな二人、まあカレーならよく作るし、大丈夫だよね。

「A、カレー作れる？」

私は少しだけ気まずくなりそうだなあと思ってたんだけど、人６がそうならないようにしてくれていた。

「うん、よく作るから、任せといて！」

「じゃ、ご飯行くぞー」

柊君、人４、そして人２はご飯を炊くところに向かった。

「よし、始めるかぁ。」

私は腕を捲り上げながら言った。

「じゃ、人６は人参の皮むきをお願い。ピーラー使っていいから。私はジャガイモむくね。あぁ、終わったらこのボウルに入れてくれる？」

「あ、ああ。」

さぁ、やりますか…




5分後

「…遅。」

私はジャガイモの皮むきも終えて切って、それでも暇だったから玉ねぎも切り終わったのに…

「うるせー…今集中してる…」

…時間かかり過ぎ…だけど、諦めないんだね。

…よし、その他の準備始めますか…






「よし、出来た！」

人６が人参の皮むきと切るのが終わったのはそれから5分後。

「…あ、悪い、進まなかったな。」

「いいよ別に。お疲れ様ー、よく頑張ったね。」

私はそれからちゃちゃっと具を軽く熱してルーを投げ込み、ふたをした。

「…早。」

「そうかな？いつもこんな感じだし。」

「偉いなー」

「それほどでもー」

人６のおかげで、気まずさはなかった。

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