ー輝いていてー【名前変換オリジナル】

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「A、おはよ。今日早いね。」





…ばれたか。






実は、愛音ちゃんに会ったら何か気まずくなりそうだったので、早めに家を出たんだ。





「…そうかな、いつも通りじゃない？」




「まあいいんだけど。


あーあ、今日は市営グラウンドで短距離だけ練習があるんだよ？




雨でも中止にならないし……最悪だよぉ…」






…部活大変そう。





「そっか。それは大変そ…」

「でもね聞いて！！」





バン、と机を叩きながら思い切り近づく。






「彼氏できたの！」






「……へ？」






彼氏…




「…え？！いつ、誰！？」




「同じ短距離の渉。昨日の部活で告白されちゃって…」





幸せそうに顔を赤らめる藍佳。






「…ん？でも、荒垣くんがどうとか言ってなかった？」



「あー、それとこれとは別。




荒垣君は目の保養。






別にそんな恋愛感情はなかったし。」








………私は今までずっと勘違いしてたのか。






「最近私も渉のこと気になりつつあったからめっちゃ嬉しくて！




いやー、幸せー」





……青春だなぁ。






その渉くん？は聞いたことないけど…






「普通科の人なの？彼氏さん」






「うん。まあ科が違うから悲しいけど、部活では一緒だし。

寂しくないよ」






……単純に羨ましい。






「Aも彼氏作りなよー、もうすぐ夏休みだし、ダブルデートとかできたらいいよねぇ…」


「無理かな。」





即答。






私なんかに彼氏なんてできないって。」






………昨日あんなことあったし。







「そう？でもAって見た目悪くないし、成績優秀だし優しいし、モテると思うんだけどなぁ。」






「褒めても何も出ないよ。」





「いやホントだって笑」






男子とはあまり話さないし、ましてや告白なんてされたこと一度もない。






………それに、今は恋はしたくない。





…傷つくだけだもん。





「そんなことより、早く補習終わらそ。」



「うわ、Aの鬼！」






「鬼じゃないです、はい、プリント。」






………あまり聞かれなくてよかった。





…もう恋は当分いいや。

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