ー輝いていてー【名前変換オリジナル】

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「A先輩！今度、勉強教えてくれませんか！？」





そんなことを愛音ちゃんに言われたのは、夏服への更衣期間が終わり、もう夏に向けて着々と気温が上がってきた頃のこと。






「え、急にどうしたの？」





「ちょ、急にってひどいですよ…」





あ、気を悪くしちゃったかな…






不安になった時、愛音ちゃんは冗談ですよ、と笑った。






よかった…





「それはそうと、期末テストがあるじゃないですか。

次のテストで５０番以内に入らないと、お小遣い停止なんですよ！

夏休みに向けて貯めないとなのに…

だから、特進科のA先輩に教えてもらおうと思って！

ぜひ、お願いします！」







かわいい後輩のお願いを断れる訳もなく、





「うん、わかった。いいよ。」





「やったー！A先輩！ありがとうございます！大好きです！」






ホント、可愛いなぁ。





「教えるのは私のためにもなるし。で、いつにする？勉強会。」






「そうですね…次の土曜日なんてどうですか？」






次の土曜日か…






予定を確認しても、何も入っていなかった。






「いいよ。じゃ、場所はどこで？」






「うーん、図書館だとたくさん人がいそうですもんね…あ、私の家に来てくださいよ！」






「愛音ちゃんの？」





「はい！その日、親もいないし、お兄ちゃんもバイトでいないので、ちょうどいいです！」






芹澤さん、いないのか…






ちょっとがっかりなような、ホッとしたような…






「どうかしました？」





「ううん。じゃあ、土曜日に…駅前でいい？」






「はい！よろしくお願いします！」






そうして、愛音ちゃんとの勉強会を開くことになった。

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