２１. ページ21
「あれ、どうしたの愛音ちゃん。部活は？」
「今日は部活ないんです。…ってそうじゃなくて。」
愛音ちゃんは息を吐き、私をまっすぐ見た。
「A先輩、彼氏いたんですか？あn「え？なんで？」
思わず愛音ちゃんの言葉を遮った。
「こんな勉強ばかりでなんの取り柄もない私に彼氏なんていないよ。」
「いや、A先輩は本当にいい人です。こんな、なんて言わないで下さい。」
こんな時でもこんなことを言ってくれるなんて、この子はなんて優しいんだろう。
「あぁ、また話がずれました。…じゃあ、荒垣來さんのことはどう思ってるんですか？」
荒垣君？
「愛音ちゃん、荒垣君のこと知ってたんだね。」
愛音ちゃんは軽く首を横に振った。
「直接話したことはないですけど、荒垣先輩は普通科でもアイドル的存在ですからね。」
そうなんだ…凄い。
「で、どう思ってるんですか？」
どうって…
「…いい人だよ。優しいし、気遣いもしてくれるし。それに、部活をしながら成績も上位をキープできるのは凄いと思う。」
私は思ってることを正直に言った。
「じゃあ…恋愛感情ではどうですか？」
「…え？」
「だから、恋愛感情として荒垣先輩のことはどう思ってるんですか？」
恋愛感情。その言葉はその時に初めて意識した。
たしかに荒垣君はとてもいい人。
…でも、
「私、他に好きな人いるから。荒垣君は友達だよ。」
私は芹澤さんに恋をしているから。
「そう、ですか。…ちょっと複雑ですけど、まあ安心しました。」
「安心？」
「いえ、こっちの話です。あ、A先輩、一緒に帰りましょうよ！」
「あ、いいよ。じゃあ、急いで鞄取ってくるね。」
そうして私は教室に向かった。
.
「A、好きな奴がいるのか…？誰だよ…」
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那星月佳(プロフ) - みなさん» はい、必ず見ますね！楽しみです！ (2019年3月18日 21時) (
レス) id: 25acefb684 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 那星月佳さん» ありがとうございます！続編も見て頂けると嬉しいです！ (2019年3月18日 20時) (レス) id: 160134a9e7 (このIDを非表示/違反報告)
那星月佳(プロフ) - 受験お疲れ様でした。続編へも続くのはとても嬉しいです。今後も応援してます。 (2019年3月18日 19時) (レス) id: 25acefb684 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - まぃりぃさん» そうなんですか！お互い頑張りましょうね！ (2018年8月24日 12時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
まぃりぃ - お知らせ見ました！実は私もなんです…。頑張ってください！！応援してます♪ (2018年8月23日 23時) (レス) id: 6b8bf83b3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ x他1人 | 作成日時：2018年4月5日 15時
