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your side




そして放課後。いつものように帰ろうとしたら、





「お、A。今日お前日直だよな。少し頼まれてくれないか?」






担任の先生に呼ばれて、雑用を頼まれた。






それは、プリントをクラスの人数分まとめるというもの。





(‥‥さっさと終わらせて帰ろう。)





私は席について、プリントを黙々とまとめ始めた。







そして30分ほど作業をしていると、






ガラッ






誰かが教室に入ってきた。






すぐに出ていくだろうと、私は気にも留めず、ひたすらに山積みになっている資料をまとめていた。





すると、






ガタッ






誰かが私の隣の席に座った。






驚いて手を止めると、






「何この山積みのプリント‥‥もしかしてA、一人でやってたの?」






プリントを見ながら驚いていたのは、今部活中のはずの荒垣君だった。






「あれ、荒垣君、部活じゃないの?」






「雨が降ってきたから、もう帰れって言われた。俺は教室に忘れ物して。」





驚いて外を見ると、雨が降っていた。





‥‥お母さん、また適当に言ったな‥‥





少しお母さんを恨んだけれど、最近はそれで困らないようにカバンの中に常に折り畳み傘を入れている。





だから、別に困らなかった。





(折り畳み持って来てよかった‥‥)






心底ほっとしていると、





トントン、パチン






荒垣君が資料をまとめ始めた。






「え、荒垣君帰っていいのに。大変だよ?せっかくのお休みになったんだから、休まないと。」







私がそう言うと、荒垣君は手を止めず、口だけ動かした。






「俺が手伝いたかったから手伝ってんの。しっかし、先生も人使い荒いよな…」







そう言っている間も手は止まっていなくて、どんどん資料がまとまっていった。








「…ありがとう。」









「どういたしましてー」








荒垣君の優しさに感動した。



















「終わったぁ…」







荒垣君のお陰であれから15分でまとめ終わった。







「今度からは誰か頼れよ?」








「うん、ありがとう。じゃ、職員室に出してくるね。本当に助かった。ありがとう。」








そして職員室に行って先生に資料を渡した。







そして教室へ帰ろうとしたその時、







「あの、A先輩。」








何やら真剣な顔で愛音ちゃんが立っていた。

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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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那星月佳(プロフ) - みなさん» はい、必ず見ますね!楽しみです! (2019年3月18日 21時) (レス) id: 25acefb684 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 那星月佳さん» ありがとうございます!続編も見て頂けると嬉しいです! (2019年3月18日 20時) (レス) id: 160134a9e7 (このIDを非表示/違反報告)
那星月佳(プロフ) - 受験お疲れ様でした。続編へも続くのはとても嬉しいです。今後も応援してます。 (2019年3月18日 19時) (レス) id: 25acefb684 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - まぃりぃさん» そうなんですか!お互い頑張りましょうね! (2018年8月24日 12時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
まぃりぃ - お知らせ見ました!実は私もなんです…。頑張ってください!!応援してます♪ (2018年8月23日 23時) (レス) id: 6b8bf83b3b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミナ x他1人 | 作成日時:2018年4月5日 15時

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